妄想小説
美教師を奈落に貶める罠
十一
薫は男の前でスカートを取って、下着が露わになる格好にさせられてしまうことで漸く片手を繋がれていた手錠から解放されたのだった。
「ようし。それじゃ、まず上着から脱いで貰おうか。」
薫がジャケットの袖から腕を抜き取ると、男は乱暴に上着を奪い取りポケットなどを念入りに調べていく。
「そんなところに何も隠していませんから。」
「それは俺が調べてみることだ。余計なことは何も言わなくていい。さ、次はブラウスを脱いで貰おうか。」
「そんな・・・。ブラウスなんて、見れば何か隠してないか分かるじゃないですか。」
「そのブラウスもうちの店の商品じゃないか照合してみる必要があるからな。」
「そ、それじゃ・・・。ま、まさか・・・。」
「まさかって、下着の事か? 勿論調べさせて貰うぜ。下着は万引き犯が狙う一番怪しい商品だからな。」
「そ、そんな・・・。ここで全裸になれって言うつもり?」
「ここで素っ裸にはなれないって言うのか、万引き犯のくせに。自分の立場が分かっているのか? ま、全裸になるのは勘弁してやろう。俺のTシャツがあるから貸してやろう。調べが終わるまでそいつを着ているんだな。但し、ブラジャーを取るまでは駄目だ。何かを隠すおそれがあるからな。あっちを向いててもいいからブラジャーを外してパンティ一枚になったらTシャツを渡してやる。」
薫は仕方なく胸を両手で隠しながらブラジャーを外し取ると男に背中を向けてパンティ一枚の格好で男がロッカーから出したTシャツを受け取るのだった。
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