スカート沁み確認

妄想小説


美教師を奈落に貶める罠



 二十六

 漸くその日の全ての授業を終えた薫はまだノーパンのままだった。恭平がパンティを返しに来てくれるとは思えなかったし、また何か命令されるかもしれないと思うと自分から恭平を探しにいくのも躊躇われた。しかしいつまでもテニスウェアで居る訳にはゆかないので、こっそり洗って干しておいた恭平に汚されてしまったスカートを持ちだして誰も居ない空教室に入って着てみることにした。
 しかし、洗剤もなく取り急ぎ水で手洗いしただけのスカートは股間部分にくっきりと沁みが残ってしまっていた。
 (ああ、これじゃ穿いて帰る訳にはゆかないわ。)
 薫はふと、最初に万引きの為にあの店に向かった時に変装の為に使ったスプリングコートが学校のロッカーにまだ置いてあったのを思い出した。
 (そうだ。あれを上から着てゆけばいいんだわ。)
 更衣室の自分のロッカーに取りに行こうと廊下に出た時に、窓から校庭を横切っていく美鈴の姿を見つける。
 (急いで追掛けて掴まえて嘘の証言をした訳を訊き出さなくちゃ。)
 そう思った薫だったが、汚されたスカートのままで追掛ける訳にもゆかないし大声を挙げて美鈴を呼び止めるのも憚られるのだった。どんどん遠くへ歩み去っていく美鈴を観ながらもどかしい思いをしていいる時に携帯が鳴ったのだった。
 (うっ、こんな時に・・・。)
 相手は店のあの男だった。呼び出しを受けたからには最優先で行かなければならない。しかも男からは今度あの男を訪ねる際には着てゆく服まで指定されているのだった。服は何時呼び出されてもいいようにバッグには入れてあったが、怖ろしいほど短い丈しかないあの服を下着無しで着てゆかなければならないのだった。
 途中の何処かで下着を買ってゆくことも考えたが、これまでの経験から無理して下着を手に入れたところで無駄であるような気がしてきて、男が指定してきた超ミニのワンピースを着て上からスプリングコートを羽織って店までゆくことにしたのだった。スプリングコートは店に着いてからトイレで脱いでから事務所に向かえば約束を守ったことになるだろうと考えたのだ。

kaoru

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