尿意限界

妄想小説

美人アナ なな実が受ける罰


 九

 その後の悪夢のような出来事をなな実は反芻していた。両手は頭の上に手錠で括られ、両脚をベッドの上に広げさせられて縛られていたのだった。その上で尿意の限界まで追いやられ尿瓶に放尿してしまうという失態をビデオに撮られてしまった。そればかりかその後、剥き出しの股間の恥毛を剃り落され、掻痒剤のようなものを股間に塗られてバイブでイカされてしまったのだった。そこまでの記憶ははっきりあるのに、そこから先はまた記憶がない。気づいた時は公園のベッドに寝かされていたのだ。悪夢だと思った記憶は手首にくっきり残った手錠の赤い痣のような痕とワンピースの下に着けていた筈のお気に入りのレースのショーツもブラも奪われていた事で夢ではなかったことを知らされたのだった。

 「真中なな実さ~ん。そろそろ午後のニュース・ワイドの出演スタンバイ、お願いしま~すぅ。」
 自分を呼ぶ声にはっと我に返ったみな実は、慌てて自分の出演番組の資料を机の上の束から取り上げるとアナウンサ控室へ向かう為に立ち上がろうとした。ちょうどその時だった。
 「あ、なな実さん。郵便が届いていますよ。」
 事務をやっている派遣社員の涼馬君だった。
 「あ、ありがと。何かしら? あれっ、差出人が書いてないわ。」
 すぐにアナウンサ控室に向かわねばならないので、後にしようと思ったが虫の報せで取りあえずひと目だけ見ておくことにする。いつものペーパーナイフで開封すると中から一枚の紙が出てきた。それをひと目見るなり、なな実の顔が蒼褪めていく。

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