剃毛

妄想小説

美人アナ なな実が受ける罰


 六

 ジョリッ。
 なな実には為す術がなかった。自分の股間を剃り上げられている様が真正面に据えられているらしいビデオカメラに録画されているらしいのにどうにも出来ないのだった。
 ジョリッ。
 「嗚呼、何て事・・・。」
 狼男は一旦手でシャボンの泡を拭い取り剃り加減を見ると、剃り遺した部分に再びシャボンを塗りたくり剃刀を当てる。
 最後に再び熱いタオルでなな実の股間からシャボンと剃り取られた恥毛を一緒に拭いとられると、綺麗に剃り上げられた真一文字の割れ目が露わになる。
 「あ、嫌っ・・・。」
 童女のような股間に剃り上げられた自分の股間をなな実はまともに見ることが出来なかった。
 「こ、こんな事して・・・。一体、何が楽しいの?」
 それにも狼男はひと言も答えなかった。
 「ねえ、もうこれで気が済んだでしょ。早く私を自由にしてっ。」
 しかし、狼男はこのなな実の言葉にも無反応で、じっと剃り上げられた真一文字の陰唇を見つめて黙っている。
 「まだ、何かするつもりなの。もう、いいでしょ。」
 すると狼男はくるりと踵を返して部屋の奥へ何やら取りにいった風だった。
 (まだ、何かするつもりなのだわ。どこまで私を辱めれば気が済むというの・・・。)
 戻ってきた男が手にしていたのは茶色の小さな小瓶だった。やおら、蓋を廻して外すと指を中に突っ込んだ。壜から出てきた男の指には白いねっとりしたクリーム状のものが付着していた。
 「な、何っ・・・。何するつもりっ。」
 なな実には男が仮面の下で(ふふふ・・・)と囁いたように聞こえた気がした。と、次の瞬間自分の股間に男の指が当てられたのを感じる。
 「ひゃっ、何するの? やめてっ。」
 しかし男の指は執拗に反り上げられたばかりのなな実の陰唇をクリーム状のものを擦り込むかのように揉みしだいていく。指は陰唇の中の肉襞にも当てられた。男は更に手にした指の中に今度は人差し指と中指の二本を突っ込んで、白いクリームを掬い取るとそのまま二本の指をなな実の陰唇に突っ込んできた。
 「あううっ・・・。ああ、いやっ・・・。」
 しかし、なな実にはどうすることも出来ない。男の指の蹂躙をただ受け入れていることしか出来ないのだった。
 「何? 何を塗ったの? 変なものじゃないでしょうね。」
 男は相変わらず何も答えない。しかし、そのクリームの正体をなな実が知るまでにはそれほど時間は掛からなかった。
 「あれっ、いや。何か変よ。あ、痒い。いやっ、痒いわ。あそこが堪らなく痒いの。ああ、いや。何とかしてっ。」
 突然襲ってきた股間の痒みに、なな実はうろたえる。出来ることなら自分の手で股間を掻き毟りたい。しかし、手首に食い込む手錠がそれをゆるさないのだ。せめて脚を擦り合わせて痒みを癒したいと思うのに、足首がベッドの下で括りつけられている為に脚同士を擦り合わせることすら出来ないのだ。痒い股間をどうにも出来ないもどかしさになな実はただ悶えるしかないのだった。

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