初出演

妄想小説

美人アナ なな実が受ける罰


 二十六

 「さ、それではお天気コーナー初デビューの静香ちゃんに続いて、こちらも今日から新しく始まる真中なな実ちゃんの新コーナー、貴方にも出来る「みんなのエクササイズ」ですぅ。さ、真中なな実さ~ん、よろしくぅ。」
 スポットが両サイドから当てられ、カメラにキューが入るとなな実は咄嗟に職業スマイルになって口角を揚げる。しかし、短いスカートが気になって表情は心なしか不安気なのだった。

 「ねえ、ミニスカートでエクササイズをやらせるなんて、非常識過ぎるわ。みんな期待してるのはスカートからチラって見えるかもしれない下着なんでしょ?」
 「いやいや、それはなな実ちゃんがとってもセクシーだからだよ。レオタードじゃどっかの局の体操番組と同じになっちゃうし、ハーフパンツは格好としてダサ過ぎるからね。それにもう既に結構評判になってるらしいよ。局にどんどん好意的な反響が入っているらしいから。明日の視聴率発表が楽しみだな、こりゃ。局長も大喜び間違いなしだよ、なな実ちゃん。」

脇腹伸ばし3

 なな実の超が付くほどのミニスカートから伸びる肢体は、確かに観る物の目を釘付けにする魅力があった。視聴率は鰻登りで、その時間帯のトップを飾ったのは言うまでもない。これまで地味とされていた報道番組内での体操コーナーにはない画期的なものと言えた。しかし、その一方でエロ仕掛けで視聴率を稼ぐ下品な番組作りという非難も無い訳ではなかったが、局側は一切それを無視した形となった。

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