妄想小説
美人アナ なな実が受ける罰
十四
その日は一日、ノーパンで過ごさねばならなかった。しかもなな実はショーツを着けないままストッキングを穿くのにも抵抗があったのでストッキングも無しの生脚をずっと晒すことになる。元々体毛は薄く、普段から低デニールのストッキングしか穿かないなな実なので、生脚であることに気づく者は居ない様子だった。それでも自分自身は生脚の上にノーパンなのを知っているだけに、まわりの視線が気になって仕方なかった。
その日のオンエアの仕事は夕方の経済解説のビデオ撮りが最後だった。生放送でないので多少気は楽だが、高名な経済アナリストをゲストに呼んでの収録なのでNGを出しても簡単に撮り直しという訳にはゆかない。なな実はその対談にアシスタントとして横に控えることになっている。簡単な対談なのでリハーサルはなく、即本番という形だった。
その番組のディレクターは藤森だった。気ごころが知れているだけにやり易い。
『それじゃ、本番いきま~すぅ。3、2、1。キュー。』
レシーバーに聞こえてくる藤森が繰り出すキューに従って、なな実も営業スマイルになってカメラ目線になる。その日の衣装はミニだがそんなに短いものでもないので、ぴったり膝さえ閉じていればノーパンであるのがばれる惧れはまずない筈だった。
『はい、ADさん。フリップを横からなな実ちゃんに渡してっ。なな実ちゃん、次、カメラ2番アップからパンします。スタンバイして合図入ったらフリップを立てて。』
なな実はバイトのADが渡してくるフリップボードを受け取ると膝の上に置く。それまでは何となく不安で膝の上に両手を置いてカバーしていたのだが、フリップを受け取るとそれで膝頭をカバーする。しかし、次にキューが入ると両手でフリップを持ち上げて掲げなければならない。膝頭が無防備になるのがちょっと不安だった。
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