ノーパン報道

妄想小説

美人アナ なな実が受ける罰


 三十一

 「あ、なな実ちゃん。こっち、こっち。もう始まっちゃうよ。ソファに座ってスタンバイして。じゃ、行くよ。3、2、1。キュー。」
 「えー、イブニングニュースの時間です。こんやも解説者の岡田弘さんとお送りしてまいります。それでは、最初のニュースです。」

 その日のニュース報道は散々だった。スカートの奥のデルタゾーンからノーパンの股間が覗いているのではないかと気になって、なな実は何度も噛んでしまうし、同じニュースを間違えて二度も読んでしまったりしていた。その度に横の解説者に窘められる始末だった。

 報道番組が終わるや、逃げるようにスタジオを後にしたなな実はディレクターの藤森を捜す。パンティを返して貰う為だ。少しでも早く取返したかった。いや、藤森に少しでも長い時間渡しておくのが嫌だったのだ。しかし、藤森の姿はディレクター室にもアナウンサ室にも見当たらなかった。
 (もしかして・・・。)
 女性用のロッカーは女子更衣室の中だが、男性用のロッカ―はアナウンサ室があるフロアの廊下にあるのを知っていた。藤森のロッカ―も何処にあるかは知っている。
 なな実は廊下に誰も居ないのを確認してから、さっと藤森のロッカ―を開く。
 (うーん、無いわ。えーっと、この下かしら。あれっ、これって・・・。)
 なな実は藤森のロッカ―の奥に意外なものを見つけて暫し茫然と立ちすくんでしまう。

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