妄想小説
美人アナ なな実が受ける罰
二十四
「まわりくどいわね。どういう企画?」
「ま、これ見てよ。」
「え? これってポールダンスじゃないの。こんなの出来る訳ないじゃない。」
「いや、だからさ。これはイメージ画像なんだよ。あなたもこんな体型目指しませんかって振りの。」
「で、だからどうするのよ。」
「こういう身体を目指して、なな実とエクササイズを頑張りましょうってキャンペーンさ。」
「ちょっとギャップありすぎるんじゃない?」
「だから、なな実でも出来るエクササイズから始めましょうってやってく訳。例えば最初はこんな感じ。」
「こんな程度のエクササイズであんな身体が目指せるなんて詐欺じゃない?」
「いいんだよ。あくまで目標だから。目標は目標でより高く設定しなくちゃ。それにこのスポーツウェア、可愛いだろ。女性をより美しくみせるスポーツウェアの宣伝も兼ねているんだ。あのデxxトも協賛するんだぜ。」
「こういうのを私に着せようって訳ね。」
「だってなな実ちゃん、モデル指向もあるんだろ。」
「ま、そりゃそうだけど・・・。」
「じゃ、決まり。この企画、局長にも許可取ってあるから。というより、局長も物凄く乗り気なんだ。期待してるって、なな実ちゃんに伝えてって伝言貰ってるから。」
「藤森君はいつも調子がいいんだから。局長にも適当な事言ってんじゃないの?」
「あははは、そんな言い方ないだろ。何事も局の数字の為なんだから。」
「でも、私の専属のお天気コーナーはどうするの?」
「ああ、あんなのは静香ちゃんでどうとでも代役出来るから心配しないで。」
「え、静香ちゃんに出来るかしら。」
「いいんだよ。そんな事、心配しないで。コーナーの人気が落ちたらまたキャラ換えればいいし、あのコーナーもボツにしてもいいんだから。」
「そんな・・・。」
そう言いながらも、自分がやってきたコーナーには何の未練もないなな実なのだった。
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