妄想小説
美人アナ なな実が受ける罰
二
「誰っ? あなたなの、私をこんな目に遭わせたのは? 早く解いてちょうだい。」
しかし覆面の男は何も答えない。そしてゆっくりとなな実の方に近づいてくるのだった。
「何なの? いったい、どういうつもり? 早く放しなさいよ。」
男は急になな実を黙らせようとするかのように、なな実の顎に下から手を当てる。
「うっ。」
両手も両足も自由にならないなな実には、男からされるがままになっているしかない。
「いやっ。触らないで。」
強がってはみるが、何も抵抗出来ないことは重々判っていた。それだけに気丈に振る舞わねばという直感が働く。
狼の顔の男は突然振返って辺りを見回している。やがて得心したかのようになな実の前から立ちあがると、傍の机の上から何やら取り上げる。それは竹で出来た30cmほどの物差しのようだった。それを持ってなな実の前に戻って来ると、今度はその物差しの端をなな実の顎にあてて無理やり上向かせる。
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