妄想小説
美人アナ なな実が受ける罰
三十八
「局長。初めてお目に掛かります、真中なな実と申します。」
なな実は事前に藤森に言われていたとおり、座敷の入り口で三つ指を付いて局長に恭しくお辞儀をする。
「あ、君がなな実君か。いつも観てるよ、ニュース・ワイド。」
局長はわざとエクササイズのコーナーには触れない。が、なな実が今出ているのはそのエクササイズのコーナーしかないのだ。
「さ、なな実君。こっち、こっち。局長の隣に来てお酌をしてあげなさい。」
藤森が顎でなな実を局長の元へ呼び寄せる。
宴がたけなわになって、ほろ酔い気分になってくるのはすぐだった。藤森はそろそろいいかと頃合いを見計らっていた。
「局長。まだ随分硬いですなあ。もっとリラックスしてくださいな。そうだ。ここはひとつ余興と行こうか。」
「余興ですか。何ですかね?」
余興という言葉に、なな実は嫌な予感が走る。
「局長。こいつは俺の言うことならどんな事でも聞くんです。なあ、そうだったよな。なな実っ。」
藤森にそう振られてなな実は頷かない訳にはゆかない。
「例えば・・・。そうだな。なな実、お前。ここで、局長の前でパンツを脱いでお見せしなさい。」
「えっ、そんな・・・。」
思わずうろたえるなな実に、藤森は凄んでなな実の方を睨みつける。
「わ、わかり・・・ました。」
局長は呆気にとられて、固唾を呑んでいる。
なな実は局長の横からすくっと立上ると、藤森の背中側を抜けて座卓を挟んで局長の真正面に立つ。そしてお尻の方からスカートの中に手を入れるとショーツをストッキングごと膝まで引き下げていく。局長の喉がゴクンと鳴る。なな実は脚を軽く曲げて腰を落とすとそのままショーツとストッキングを片足ずつ抜き取るのだった。
「さ、脱ぎ取ったショーツを局長のお渡しするんだ。」
「わ、わかりました。・・・・。さ、お納めください、局長。」
そう言ってなな実は脱いだばかりのショーツを局長に向けて差し出すのだった。局長はどうしていいかわからないまま、つい手を伸ばしてなな実からショーツを受け取ってしまう。
「ね、言ったとおりでしょ。いい子なんですよ、こいつは。言われたことはなんでも従う。」
藤森はさも自慢げになな実の忠実さを局長に紹介するのだった。
「スカートを捲ってみせろって言えば、こいつすぐに捲りますよ。やってみますか?」
「あ、いや。そ、それは・・・。」
「あ、はあ、そうですね。それはまだ後の愉しみに取っておきましょう。さて、次はこいつだ。」
藤森が取り出したのは、何時の間に用意したのか麻の縄の束だった。
「あ、それは・・・。」
「ふふふ。どうした、なな実。縄を見たら言う事があるのだよな。忘れてはいまい。」
「うっ、・・・・。」
「どうした、なな実。忘れたのか。言ってみろ。」
「あ、あの・・・。し、縛って・・・、縛ってください。」
藤森がにやりと相好を崩す。
「局長、こいつはマゾなんです。縄をみると、無性に縛られたくなるそうですよ。いひひひ。」
そう言うと、藤森は乱暴になな実の片手首を掴んで自分の方に引き寄せる。
「ああっ・・・。」
藤森が片腕を引っ張り寄せるので、なな実は膝を崩して藤森の前に横座りになる。なな実のスカートの膝が開いて奥が覗きそうになるのを、局長はハラハラしながらも目が離せないでいる。
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