妄想小説
モデルになった美人ホステス
四十
兼平は部屋に入るなり美沙子を畳の上に座らせて手首に鮫津から渡された荒縄を巻いていく。美沙子の両手が後ろ手に括り付けられたところで兼平は帯を緩め始め、少しずつ美沙子の着物を肌蹴させていく。
「おお、君の縛られたその姿はとてもそそられるな。私も絵の才能があったら、この姿を描き留めておきたいものだ。あの絵のポーズもしてみてくれんか。」
「わかりましたわ。こんな感じですね?」
美沙子は身体の前側の裾を更に肌蹴させて脚を前に伸ばして見せる。
「おお、そうだ。そのポーズだよ。素晴らしいっ。」
「身体に触れてみたいのではありませんか?」
「い、いいのかね・・・?」
「我慢なさるのはお身体に障りますわ。」
兼平はおそるおそる美沙子の身体に身を寄せてきて、ゆっくりと剥き出しの美沙子の乳房を手のひらの中に包み込む。兼平の指が固く膨れてきている乳首を挟み込むと、美沙子も堪らず身体をぶるっと震わせる。
「あ、あそこにも・・・。ゆ、指を・・・。」
剥き出しの下半身は足首と太腿の途中で括られているので美沙子の方から脚を開くことが出来ない。そのぴったり合わせた太腿の間を割り込むように兼平の手が挿し込まれる。美沙子も思わず生唾を呑み込んでしまう。
「あ、ああっ・・・。」
無理やり挿し込まれた手の指先が脚の付け根の秘唇に届くと、美沙子は喘ぎ声を止めることが出来なかった。
「か、感じているのか? ここが熱くなって潤っているっ・・・。」
「駄目っ。そこまで・・・。そこまでにしてくださいっ。」
「す、すまん。つい触ってしまった・・・。」
美沙子はそれ以上されると自分自身が我慢しきれなくなる気がして兼平を止めたのだった。
「あの絵は買わせて貰うことにするよ。君の今日の姿を忘れないようにする為にね。2億円など惜しくはない。」
美沙子は絵を買い上げる確約を貰ったことにさほど嬉しさを感じてはいなかった。それよりも、劉邦に描かれた格好をしながら男に身体を触れられることへの悦びに自分自身がどんどんのめり込んでいくのをもはや止められないでいたのだった。
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