妄想小説
モデルになった美人ホステス
三十
「貴方達、ほんとうに私が遺言を書き換えさせた証拠みたいなものがあるなんて思っているの? 倫子さんは正式に離縁された身でしょ?」
「さあな。お袋がああ言うんだから、何かあるんだろ。書き換える前の遺書とかさ。」
「あったとしても書き換えは正式な弁護士の立ち合いの元で行われているのよ。そんなものを捜し出したって無駄よ。」
「まあお袋のしたいようにさせておくさ。それより、お前はなかなかいい女だな。どうだ、劉邦とは何度もやったんだろ? あのジジイも年甲斐もなくこんな娘っ子に手を出すとはな。」
「変な言い掛かりは付けないで頂戴。先生と私は只の画家とモデルという関係だけよ。」
「それはどうかな。只の画家が只のモデルに全財産を渡したりするかな。あのエロ爺じいがその気になるように、あられもない格好してみせて誘ったんだろう。」
「わ、わたしは先生に言われたとおりのポーズを取っただけです。」
「へん。嘘吐くなよ。脚開いてやらしてやったんだろ? ただあの老いぼれじゃ、お前の方がたっぷり愉しめるまではイカセられなかったろうな。どうだ。俺が相手、してやろうか。あるかないか分からない遺言書なんか探すより、お前が俺の女になっちまうほうが手っ取り早いってもんだ。女の歓びってやつをたんまり教え込んでやって、俺の身体を忘れられなくさせてやるぜ。」
睦男は縛られて身動き出来ない美沙子の前でシャツを脱いで上半身裸になると、ズボンのベルトも緩めてチャックを下げる。
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