顔上向かせ裾絡げ

妄想小説


モデルになった美人ホステス



 二十五

 鮫津は本殿の天井に渡された太い梁に縄を通して美沙子を縛ったまま吊り下げると、絡げられた裾から露わになっている白い太腿の間に手を突っ込んで執拗に美沙子をいたぶるのだった。
 鮫津の指で蹂躙され続けているうちに、美沙子は股間が潤んできてしまうのを止められなかった。鮫津の指に弄ばれた陰唇は、いつしかピチャ、ピチャという卑猥な音を本殿に響かせ始めた。それはあたかも仏になっていく劉邦への鎮魂歌であるかのように延々と続けられたのだった。

 美沙子へのいたぶりは夜を徹して行われ、やっと吊られていた梁からは下ろされたものの、今度は本殿の隅っこの柱に後ろ手に戒めを受けたままで繋がれてしまう。胸元の縄だけは外されたので遠目には柱に縛り付けられているようには見えず、ただ正座して遺体を見守っていたようにしか見えない。

正座柱括り付け

 「もう解いてください。お寺の住職様が来てしまいます。」
 「大丈夫だ。じっと正座したままならまさか柱に縛り付けられているとは思わないだろう。朝のお務めが終わるまではそのままじっとしてるんだ。」
 「そ、そんな・・・。」
 鮫津とそんな遣り取りをしていると、庫裡の奥のほうから近づいてくる足音が微かに響いてきた。その音に鮫津はさっと釈迦如来像の裏に身を隠す。
 本堂に入ってきた菩提寺の住職は本堂の隅にまだ美沙子が正座したままでいるのに気づいて驚く。
 「おや、夜を徹して夜伽をなさっておられたのですか。今の時代、夜伽を貫徹されるかたは珍しいのですよ。あ、構わないでください。何時もの朝のお務めをするだけですから。そちらでそのままでお経が終わるまでお待ちください。」
 住職は美沙子が縄で柱に繋がれているとは気づかないまま、朝のいつもの読経を始めてしまう。

misako

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