妄想小説
モデルになった美人ホステス
十一
「では、何時ものように縛るけどいいかな?」
「あっ、待ってください。その前に預けておきたいものがあるのです。」
「ふむ。何かな?」
「あの・・・。これです。」
美沙子は恥ずかしそうに俯きながら劉邦に紙袋に入ったそのモノを手渡すと、いつものように両手を背中に合わせて交差するのだった。
「こ、これは・・・。」
「カルネのママにお願いして借りてきたものです。私を縛ったら、股間にそれを当てて欲しいのです。」
劉邦もそれは初めて見るものではなかっただけに、それが何であるか、何故そんなものを美沙子が持参したのかすぐに理解したのだった。
「そ、そのスイッチを・・・、入れて・・・、入れて下さいませんか。」
お願いする美沙子の声も掠れがちだった。
ウィーン。
普段は着物の下には下着を着けていない美沙子がその日に限ってはショーツを穿いていた。それはそのショーツの内側に持参したバイブを挿し込んで欲しいという意思表示に他ならなかった。劉邦がピンク色のローターのボタンを押すや、美沙子は顔をのけ反らせて喘ぎ始めるのだった。その表情をみるや、劉邦の手はスケッチブックを取り上げるとデッサン用の木炭を画面に滑らせ始めるのだった。
「せ、先生っ。もう我慢が出来ません。そ、そのスイッチを最大に上げて頂けませんでしょうか。」
美沙子の表情は欲情したメスの我慢限界の表情を呈していた。その表情をスケッチブックの上に写し取ると、劉邦は縛られた美沙子の足許に転がっているバイブのリモコンのスイッチを最大限にまで回してやる。
「ああっ。あああっ・・・。」
美沙子がアクメの声を挙げるのはその一瞬後だった。
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