妄想小説
モデルになった美人ホステス
十六
美沙子は劉邦が描いているものは、デッサンにしろ油彩の本格的なものにしろ、出来上がりの状態を逐一見せられている訳ではなかったが、劉邦が進める筆の具合で夫々の作品の完成度合は感じ取っていて、自分のモデルとしての仕事も終わりが近いのをそれなりには感じ取っていた。その日も縄で戒めを受けてはいたが、珍しく上半身に縄を回した後、下半身の着物の裾を開いて太腿にも縄を当てたのだった。
劉邦のそのモノを咥えて自分の口の中で果てさせて以来、劉邦が自分の緊縛姿に毎回欲情を感じているのは察していた。実際、美沙子自身も劉邦を果てさせて以来、劉邦の屹立したペニスを自分の身体の中に受け入れてみたい欲情が渦巻いているのを否定できなかった。
「君の絵の殆どがもはや完成状態にある。それら素晴らしい作品を生み出すのに協力してくれた君に、私はどうしてもご褒美を上げたいのだよ。」
「そ、それは。もしかして・・・。」
「これはシナデルフィルと言ってね。一般的な名称はバイアグラというのだよ。」
美沙子もバイアグラの名称だけは知っていた。勃起不全と呼ばれる所謂ED対策治療薬で、勃起を助長、継続させる薬なのだ。
「で、でも・・・。その薬は危険なのでは?」
「大丈夫だよ。私のここがどんなになっているか見てごらん。」
「ああ、凄いっ。そ、それで私を貫いてくださるのですね・・・。は、早くっ。ああ、私を挿してぇっ・・・。」
劉邦の挿入を求めて大きく股を広げた美沙子だったが、その思いは又しても裏切られるのだった。
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