妄想小説
超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計
七
樹里は仕方なく自分の手首から頼みの綱であるパワーブレスを外すと、ゆっくりと地面にそれを降ろすのだった。それは後ろから走り寄ってきた兵士の一人にすかさず回収されてしまう。それと同時に樹里を囲む兵士たちの輪がおそるおそるではあるが、じわりじわりと樹里に近づいてくる。
「オーイエローっ。両手を横に広げるんだ。」
樹里は言われた通りに両手を横に広げざるを得ない。その手首は両側から伸びてきた兵士二人の手でがっしりと掴まれてしまう。
完全に無防備になった樹里の鳩尾目掛けて、兵士の一人が飛び蹴りで強烈な一撃を加える。
「あうううっ・・・。」
堪らずに樹里は膝を折ってその場に崩れ落ちる。
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