妄想小説
超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計
二十一
反撃出来ない樹里に対するパラノイアの兵士たちによる執拗な攻撃によって、とうとう樹里も耐え切れずに地面に倒れ込んでしまう。
「どうした、オーイエロー。もう降参か? だったら最後にお前の両脚を掴んで高々と引き上げてそのスカートの下を世界中に晒してやろう。」
朦朧とする意識の中で、パラノイア軍団がしようとしていることに気づいて、樹里は慌てる。
「い、嫌っ。そんなこと・・・。お願いだからしないでっ。」
既に倒れ込んだ樹里の足首は二人の兵士にしっかりと掴まれていて、持ち上げられようとしていた。そこへカメラを持った撮影クルーの兵士たちが走り寄ってアップでその様を捉えようとしているのだった。
「駄目よ。そんな様は写さないでっ。お願いだから・・・。」
「ふん。だったら降参するんだな、オーイエロー。わたしは降参してデクスター様に服従する奴隷になりますと宣言するんだ。そしたらもう一度パンツだけは穿かせてやろう。」
「そ、そんな・・・。そんなことは言えないわっ。」
「だったら、お前を逆さ吊りにして晒し物にするまでだ。さ、やれっ。」
「ま、待って。わ、わかったわ。言います。降参しますっ。」
逆さ吊りにされて無毛の股間をビデオに録られると知って、もう降参すると宣言するしかないと悟った樹里だった。
「ちゃんと全部言うんだ。『降参してデクスター様に服従する奴隷になります』とな。」
樹里は後ろ手の腕を掴まれてデクスターの前に引き出され、土下座の格好で誓いの言葉を再度言うことを強要されるのだった。
「駄目だ、樹里。そんな事を言ってはいけない。俺たちオーレンジャーの誇りに掛けてもそんな言葉は言ってはいけないんだ。」
ホログラムの画面で樹里の姿を目の当たりにさせられている隊長の吾郎も自分の言葉が向こうには聞こえないと判っていながらつい大声を挙げてしまうのだった。
樹里は一瞬迷った。デクスターに服従の言葉を言わされるのと、無毛にされてしまった股間を晒されてビデオに録られ、世界中の子供達にその格好を観られるのとどちらがいいのかを。しかし正義の使者である地球防衛軍の精鋭のオーレンジャーの一人である自分が、パラノイア等の手に掛かって股間の茂みを剃り落とされて何も出来なかったということを子供等に伝えてしまうのは何としても避けたいことだった。
「分かったわ。言います。わ、わたし・・・オーイエローは・・・。・・・。私、オーイエローは、デクスター様に服従する・・・、服従する奴隷となりますっ。」
「ふっふっふっ、オーイエロー。やっと素直になれたようだな。服従する証しとしてこのデクスター様に頭を足で踏みつけてくださいとお願いするのだ。」
「え、何ですって? ううっ・・・。わ、わかりました。ふ、服従する証しとしてデクスター様。わたしの頭を足で踏みつけてくださいませ。」
苦渋の思いでそう言い切った樹里なのだった。
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