妄想小説
超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計
十九
「樹里っ。何で反撃しないんだっ。何時ものお前らしくないぞ。」
「そうだよっ。お前は武術の使い手じゃないか。お前の空手や足蹴りで幾らでもパラノイアの兵士なんか倒せる筈なのに、どうしてやられっぱなしなんだよぉ。」
「ああ、樹里っ・・・。どうしてっ? いつもの貴女らしくないわ。」
ホログラムの映像を通して樹里の戦いっぷりを見守る三人は、それぞれに自分の思いをぶつけるのだった。
(樹里っ。どうしたんだ。何時ものお前なら簡単に倒せる筈の兵士たちなのに・・・。どうしてそんなやられっ放しの姿を見せるんだっ。)
一人で同じ映像を見せられている隊長の吾郎も不満を隠せない。
顔面を兵士たちに張られては逃げるだけで何の反撃もしない樹里の姿にそれを見守るオーレンジャーたちに変化が現れる。
「ねえ、貴方たち。さっきから勃起してない?」
オーブルーとオーグリーンの剥き出しの股間を、見てはいけないと目を背けながらも時々ちらっと垣間見る桃は、二人が樹里の苦戦を見守りながらペニスを次第に大きくさせてきているのに気づいていたのだった。
「うっ、そ、それは・・・。」
「ご、ごめん・・・。樹里がやられている姿を見ていると自然とこうなっちゃうんだっ。」
「俺、ちいさい時からヒーローとかヒロインが悪者に勝てる筈なのに何故か負けて、やられてしまう姿を見ると、ここが大きくなってきちゃうんだよ。」
正直に告白したオーブルーにオーグリーンも合わせる。
「お、俺もなんだ。子供の時、よくテレビで戦隊物のヒーロー番組を観てて、興奮してオナニーしてたんだ。特におれは宇宙刑事シャイダーの女刑事アニーが捕まって辱められるのを見ると、ここがビンビンに立っちゃって仕方なかったんだ。」
「あ、おれは美少女仮面ポワトリンだった。ポワトリンが敵に捕まって磔にされて恥ずかしいことをされると、もう勃起して仕方なかったんだよ。これは男子の生理的現象なんだよぉ。」
「何言ってんの、アンタたち。恥ずかしくないの? 私達の仲間の樹里が奴らに苦しめられているのよ。それを見てて勃起するなんて、サイテーっ。」
そう言いながらも桃自身、樹里が敵の兵士たちに傷めつけられているのを見ていると自分がやられているようで、自分自身の身体の芯の奥底で何か熱いものが沸き上がってくるのを抑えられないでいるのだった。
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