樹里思案

妄想小説

超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計




 二十九

 隊長の吾郎がそんな辱めを受けていること知らない樹里は女兵士が去って一人になったところで、樹里はデクスター総統が口にした「オーレンジャー狩りごっこ」という言葉がずっと気になっていた。
 男の子たちは、ヒロインが悪役に捕まって辱められると興奮してペニスが勃起してしまうものらしいことは何となく知っていた。自分がパラノイアの兵士たちにボコボコにされて抵抗出来ない様をビデオで流して興奮させようと企てているのは間違いなかった。しかもオーレンジャーの男たちが自分のやられる姿を観て勃起するのを目の当たりにさせ、あたかも勃起することは大人としても普通の反応で恥ずかしがったり、罪悪感を憶えたりする必要はないのだと教え込もうとしていた。
 その先にある「オーレンジャー狩りごっこ」というものが何なのか次第に樹里にも分かってきた。どんな子供の社会にもいじめっ子というのが居て、苛められて泣いてしまう女の子が居る。そんな中でも正義感が強く、泣かされてしまう女の子を庇って男たちを懲らしめるような強い女の子もいるのだ。
 子供の頃の樹里がまさにそれだった。小さい時から祖父に武術を習っていたために喧嘩でいじめっ子の男の子に負けるようなことは決してなかったし、樹里もいじめっ子たちを決して赦さないのだった。

風紀委員

 自然の成り行きで、樹里は女の子たちから慕われ頼りにされて、学級委員や風紀委員のようなものを任され、弱い女の子を苛めるいじめっ子の男の子を成敗していたのだった。

男の子成敗

 苛められている女の子を見つけると、得意の蹴り技で男たちを蹴散らし退散させるのが樹里の子供の頃の大事な役目だった。
 しかしそれを快く思わないいじめっ子達がある時策略を立て、一人で居る樹里を大人数で一斉に襲ったのだった。いつもは得意の武術で負けることがない樹里もあまりの大勢を相手にすることになってとうとう捩じ伏せられてしまい武術が使えないように後ろ手に縛りあげられてしまったのだった。

tbc

  次へ   先頭へ




ページのトップへ戻る