妄想小説
超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計
二十
「ねえ。さっきから樹里って両手をずっと背中の方に回したままじゃない? 何かされているんじゃないかしら。それにどうして得意の足蹴りをずっと使わないのかしら。もしかして私みたいに股間に何かされているのじゃないかしら?」
突然の桃の発言にオーグリーンとオーブルーは顔を見合わせる。
「え? 桃。お前、そのスカートの下、何かされているのか?」
桃はつい発言してしまった言葉に顔を真っ赤にさせる。オーレンジャーの男二人は桃がスカートの下に付けさせられている張り型付きの貞操帯のことは知らないのだった。
「あ、いや・・・。ち、違うの。何でもないわ。私は・・・、私は何もされてないから。」
慌てて否定した桃だったが、男二人は不審そうに桃の腰回りを改めてじっくり見るのだった。
「い、いやっ。そんなペニスを勃起させたままで私の事を観ないでっ。」
恥ずかしさに顔を背けてしまう桃だった。
パラノイアの兵士たちに苦しめられている樹里の姿を見ておのれのペニスを勃起させてしまっていたのは隊長も一緒だった。特に心密かに樹里に想いを寄せている吾郎にとって、樹里が敵に捕まって恥ずかしい思いをさせられるシーンはこっそりオナニーをしている時に何度も思い描いていた姿そのものだったのだ。
(ああ、樹里。ごめん。お前が苦しい思いをしているのに、おれはペニスをこんなに勃起させてしまっているだなんて・・・。)
樹里に申し訳ない気持ちでいる反面、樹里がやられている姿をもっと見続けていたい気持ちも抑えられないでいる吾郎だった。
しかしそんな吾郎や桃と一緒のオーグリーン、オーブルーの二人も、自分達が樹里の哀れな姿を見せられてペニスを勃起させてしまっているのを密かにパラノイアの兵士たちに隠し撮りされていたことには気づいていないのだった。デクスター総統の企みは、兵士たちに反撃出来ずに口惜しい思いをしながらやられ続けている樹里の姿を観ながら、おのれのペニスを勃起させてしまうオーレンジャーの男たちの姿をビデオに収めるのは当初からの作戦なのだった。それこそがデクスターが企んだ地球上の若い男の子らへの洗脳の為のプロモーション映像であり、ヒロインが敵にやられるのを見るのは興奮して勃起を誘うものであり、それは正義の味方である筈のオーレンジャーの男性陣たちも同じであり、罪悪感を憶える必要はないのだと教え込む為の作戦なのだった。それに気づかないオーレンジャーの男たちはまんまとデクスターの企みに引っ掛かって樹里の苦戦の姿にペニスを勃起させている様をビデオに録られてしまっていたのだった。
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