妄想小説
超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計
十八
「うっ、しまった・・・。」
振りほどこうともがく樹里だったが、無防備の下腹目掛けて兵士の正拳突きを喰らってしまう。
「ううっ・・・。」
気が遠くなりそうな打撃に思わず崩れ落ちそうになる樹里だったが、後ろから組み付いた兵士ががっしりと掴まえているために崩れ落ちることさえ許されない。
兵士に顔を突き出す格好を強いられている樹里は前から強烈なビンタを右、左と交互に受ける。しかし殴られ続けながら樹里には歯を食いしばって堪えることしか出来ないのだった。
堪らず樹里は得意の足蹴りを繰り出そうと脚を持ち上げようとする。
「えいっ・・・。」
しかし、その瞬間に三人のカメラ担当の兵士が身を屈めて樹里のことを下の方から撮ろうとするのに気づいて、繰り出そうとしていた脚を慌てて戻す樹里だった。
(そうだわ。スカートの下は何も穿かされていないのだった。しかもスカートが翻ってしまうと剃られてしまったあそこが丸見えになってしまうんだわ・・・。)
樹里はそこで初めてデクスター総統が自分の股間を兵士に剃り上げさせた訳に気づくのだった。わざわざ闘いの前にノーパンにさせたのも、樹里に足技を使わせない為だったのだ。
相手がパラノイアの兵士だけだったら、恥ずかしさもかなぐり捨てて無毛の股間を晒してでも足技で闘い抜く自信はある樹里だったが、その様子を撮影されて子供たちの目に触れさせることになると考えたら、そんなことをする訳にはゆかないのだった。
(ひ、卑怯だわ。これじゃ、何も反撃出来ないじゃないの・・・。)
足技を使うのを断念したのだと気づいた兵士たちは今度は逆に兵士のほうから樹里の腹目掛けて蹴り技を仕掛けてくるのだった。
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