妄想小説
超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計
五
桃が挙げる悲鳴は、奪われた桃のパワーブレスを通じて樹里の元に送られていたのだった。
「え、どうしたの? 桃っ、桃なの・・・? 何があったの・・・?」
「ふふふ。お前は樹里だな。丸尾桃はこちらで預からせて貰った。」
「そ、その声は・・・。お前はパラノイア軍団のデッダー隊長ね。」
「ふふふ。そうだ。樹里。桃を助けたかったら、今すぐ魔王の森へ一人で来るんだ。」
「魔王の森ですって? わかったわ。今すぐ行くからっ・・・。」
桃の身を案じた樹里は、他のオーレンジャー達に連絡を取ることなしに、一人で急いで魔王の森に駆けつけるのだった。
魔王の森にやってきた樹里をパラノイアの兵士数人がすぐに取り囲む。
「桃をどうしたの? 返答次第では赦さないわよ。」
ただちに戦闘モードに入ってパラノイアの兵士たちに立ち向かう樹里だった。
樹里の強烈な回し蹴りでどんどんパラノイアの兵士たちがなぎ倒されていく。
「桃を何処へやったの。白状しなさいっ。」
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