二人ポージング

妄想小説

超力戦隊 オーレンジャー 樹里を貶める奸計




 一

 「ううっ。これは敵わん。た、退却だあっ。」
 パラノイア軍団のデッダー隊長は部下の兵士たちに退却を命じる。オーレンジャーの男性陣三人の到着を待つまでもなく、オーイエローとオーピンクの二人だけでパラノイアの兵士たちを打ち倒したことで、ますます自信を深めた樹里と桃だった。
 「やったわね、オーイエロー。やっぱり貴女は強いわ。」
 「そういうオーピンクだって、随分活躍したじゃない。隊長たちが来たらきっと私たちのことを見直すわよ。」
 「そうね。そうだ。隊長が言ってたけど、今度首相官邸が企画した撮影チームが取材に来るんですって。私達が闘うところを撮影して、地球防衛軍や国際空軍オーレンジャーの宣伝をするプロモーションビデオを作るんですって。特に私達、女性の活躍するところを出来るだけ撮りたいんですって。」
 「そうなの。じゃ、もっと頑張らなくっちゃね、桃。」
 「樹里もね。」
 そう言ってオーイエローこと二条樹里にウィンクしてみせるオーピンクこと丸尾桃なのだった。



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