市長調教3

妄想小説


走る女 第二部


 五十六

 市長室では莉緒による権田への責め苦が更にエスカレートしていた。既に権田は莉緒からたった一枚許されていたブリーフさえも剥ぎ取られていた。股間からペニスを剥き出しにしたまま後ろ手に手錠を掛けられ莉緒からは鞭を尻に当てられていた。その権田のペニスは何故か鞭を当てられる度に怒張度合を増しているのだった。
 鞭を当てる莉緒の方はと言えば、市営グランドで蛭田から革のベルトの鞭で追いまわされていたことを思い返していた。本来は仕返しすべきは蛭田の筈なのだが、自分に仕事を与えるという餌で無理やりフェラチオを強いていた権田に鞭を与えることは、蛭田への仕返しであるかのように感じられていたのだった。
 「貴方、勃起してるわね。どういう事?」
 市長の権田の尻に鞭を浴びせながら莉緒は権田に詰問する。
 「わ、わかりません。でも、貴女に鞭を打たれると勝手にどんどんここが大きくなっていってしまうのです。鞭を当てられるのが快感にしか感じられないのです。どうか、もっと強く私を罰してください。もっと強く鞭で打ってください。」
 そう懇願されると、莉緒はもうどうしていいのか判らなくなる。
 「この変態男っ。そんなに鞭が気持ちいいのなら幾らでも打ってあげるわ。そうだ。そんなにいいのならお尻じゃなくて、前を向きなさい。貴方のペニスに鞭を当ててあげるわ。」
 「ああ、そ、それは・・・。いや、わかりました。この変態男の権田のペニスに、どうか鞭をお与えください。」
 そう言うと、権田は莉緒の真正面に向き直ると屹立した己のペニスを差し出すかのように莉緒に向けたのだった。

 「あ、花音ちゃん。随分、綺麗になったと思うよ。ここはもういいから、今度はシャワー室の掃除のほうをお願いします。」
 何時の間にか蛭田は早乙女さんから花音ちゃんと呼び方を馴れ馴れしく変えていた。そして、図々しく自分の言い付けで掃除をするのが当然かのように花音に新たな仕事を言い付けるのだった。
 「分りました。えーっと、どっちですか、シャワー室は?」
 蛭田の言い付けに何一つ逆らうでもなく素直に従う花音に、蛭田は調子に乗って更に詰め寄る。
 「あ、シャワー室は水を流すからストッキングは脱いで裸足になったほうがいいよ。」
 「ああ、そうですね。じゃ、脱ぎますね。」
 蛭田の生脚になれという薦めに何一つ疑うでもなく、素直にストッキングを脱いで生脚の裸足になった花音だった。

シャワー室掃除

 蛭田が花音を導いたシャワー室には既に仕掛けがしてあった。シャワーの元栓をシャワー室の外にある場所で締めておいた上で、シャワーの一つだけコックを全開にしておいたのだ。シャワー室のすぐ外で花音が掃除をしている様子を窺っていた蛭田は、花音がそのコックを全開にしているシャワーの真下に来るタイミングを見計らっていた。
 (今だ。)
 花音が何も知らずにシャワーの真下に入った瞬間に蛭田はシャワー室の外で元栓を全開にする。そのせいで、突然シャワーから花音の身体目掛けて噴流が吹き注いだのだった。
 「きゃあっ・・・。」
 花音が悲鳴を挙げたのと同時に蛭田もシャワー室に飛び込む。
 「どうしました? 何か・・・?」
 駆け付けた蛭田の前に、ずぶ濡れになった花音が茫然と突っ立っているのだった。

花音

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