妄想小説
走る女 第二部
四十九
「どうだい。そんな掃除のオバサンなんか何時までもしてたくはないだろ。え、どうだい?」
そう言いながらどんどん莉緒の方へ近づいていく。莉緒は蛇に睨まれた蛙になったかのように震えて身動き出来ないでいる。
「誰だってしてることさ。私だって男だ。いい女をみると気持ちが騒ぐ。君みたいな美人は特にね。ほら、見てごらん。もうこんなに大きくなってきてる。」
「こ、困ります。こんなところで・・・。」
「君だって、只でいい仕事を貰えるなんて思っちゃいないだろ。さ、手を出して。」
市長は無理やり莉緒の両手首を掴むと万歳の形に頭の上に持って来させる。そしてそのまま股間を莉緒の顔に近づける。
「さ、口を開けてごらん。」
「い、いやっ・・・。」
しかし莉緒は魔法に掛かったかのように身動きすることも出来ず、唇を少し開き始める。
「いい子だ。さ、優しく口に含むんだ。」
市長の屹立したペニスが莉緒の口の中に吸い込まれるように突き立てられていく。
「ううっ、いい。いいぞ、君っ。もっと、強く吸って・・・。」
莉緒は口の中でいきりたつ熱い肉棒がピクンと動くのを感じた。
(射精される・・・。)
莉緒は突然、市長が握っていた手首を強引に振り払う。
「私、困ります。」
口からペニスを吐き出すようにして立上ると、男子トイレの出口に向かって走り出す。
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