おしめ嵌め

妄想小説

ワンピースの女



 三十七

 「うっ、うぐうぐ、うぐうぐっ・・・。」
 貴子は呻き声しか出せないまま抗議の意志を示そうとしたが、男が自分の股間に紙オムツをあてて両側をテープで留めてしまうのをただされるがままに待っていることしか出来ないのだった。男がスカートを穿かせようとするのをただ協力して片足ずつ持ち上げるしかなかった。
 男は濡れそぼった小水まみれの赤い帯を多目的トイレの汚物入れに丸めて落とし込むと、貴子の腕を再び取って外へ連れ出すのだった。
 粗相を強いられ、その上、まわし代わりに嵌められた赤い帯の褌を今度は紙オムツに履き替えさせられただけで外に出された貴子はすっかりしょげ返って最早抗う元気をすっかり失っていた。紙オムツに換えられたからといって、もしスカートを剥ぎ取られたらとんでもない格好を晒してしまうのに変わりはなかった。貴子は男の言いなりになって命じられる通りに動くしかないのだと覚悟を決めたのだった。

 「この間は未遂に終わったからな。どこかひと気の無いところでお前を犯してやりたいが、ひと気が無いとなるとまた何をしでかさないとも判らないし・・・。」
 そんな事を呟きながら男は貴子の二の腕をしっかり掴んで夜の街を歩き続ける。時々ひと気が絶えると男は貴子のスカートの裾を掴み直して上へたくし上げようとする。裸の脚を露わにされてしまわない為に貴子は男により一層寄り添うようにしなければならないのだった。

貴子

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