便器排尿

妄想小説

ワンピースの女



 三十五

 「うぐ、うぐ、うぐっ・・・。」
 「おしっこがしたいんだろ。さ、スカートを脱ぎな。」
 男が貴子のスカートのジッパーを降し、剥ぎ取るようにスカートを押し下げる。赤いまわし代りの帯の褌が露わにされてしまう。男は貴子に足をあげさせて膝の下まで降ろしたスカートを抜き取る。
 「さ、いいんだぜ。便器を跨いでおしっこを出したらどうだ。」
 貴子は耳を疑った。腰には帯の褌を締められたままだった。後ろ手に手錠を掛けられた貴子には自分でその褌を解くことが難しい。後ろ手で帯の結び目を必死で探るが、この日の帯は固た結びで締め込まれていて貴子にはそれを緩めることが出来ない。貴子は憐みを請うような上目使いで男を観るが、男は冷酷そうに見下ろしていただ貴子の様子を見守るだけなのだった。
 (そ、そんな・・・。もう、駄目。我慢が出来ないわ。)
 貴子は褌を嵌めたまま便器を中腰になって跨ぐ。すぐにじわっと生温かいものが股間に締め込まれた帯に浸みこんでいくのが判る。それから沁み込み切れなくなった雫が太腿の内側を伝って流れ出始める。惨めさに貴子は目に涙を溜める。

貴子

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