妄想小説
ワンピースの女
十五
翌日、貴子が開けさせられた箱に収められていたのは、前日咥えさせられたものよりは一回りぐらい細い感じがしたが、逆に長さは増していた。外側が透明なシリコンゴムで覆われているのは、以前に着けさせられたことのある、いびき防止用のマウスピースに似ていた。しかし、シリコンゴムの内側にある芯は、前のものよりもっとリアルにペニスそのものの色と形をしているのだった。
貴子自身はいびきを掻く習性はない筈だったが、源蔵が何処かで手に入れてきたいびきの矯正用マウスピースは、調教の一環として嵌めさせられたのだった。
その時の異物感も堪えがたいものだったが、ペニスを喉の奥まで挿し込まれるような今回のマウスピースの辛さはその比ではなかった。
「これを咥えていなくてはならないのですか?」
訊いても詮無い言葉を貴子は思わず口にした。
「うぐっ・・・。」
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