妄想小説
ワンピースの女
三十
貴子に強烈な尿意が襲ってきたのはそれからすぐの事だった。無理やり呑まされたペットボトルの中身は只の水だけではなく、強烈な利尿剤が仕込まれていたのだから無理もない。
(どうしたのだろう。急に・・・。まさか、さっきのペットボトル・・・?)
気づいた時にはもうどうしようもない事態に貴子は追い込まれているのだった。その時更なる窮地に貴子は追い込まれることになる。遠くから数人の男の声が聞こえてきたからだった。
「おい、あれじゃねえの。さっきの女の人達が言ってたのって。」
「ホントだ。誰かあそこに立ってる。あれかな。虐めて欲しがってる女が居るって言ってたの。」
「おい、行ってみようぜ。何か首のところにぶら下げてる。」
(誰か来る。どうしよう・・・。)
次第に近づいてくるらしい数人の男達の声は、近くの中学校の生徒たちらしかった。
「お~い、皆んな。早くこっちへ来いよ。この女、手錠で繋がれてんだぜ。」
「大丈夫かよ。やばくねえか?」
「大丈夫っ。こいつ、目隠しされてるから、俺たちのこと、わかりっこねえし。」
足音で貴子は数人がすぐ近くまで近づいてきたことを悟る。
「そこに何て書いてあんだよ。」
「ああ、えっと。 『おしっこが洩れそうなの。お願い、見ないで。』だってよ。おい、お前。おしっこが洩れそうなのか?」
貴子は自分の胸元に何と書かれていたのか初めて知って自分が晒し者にされていることに気付いた。尿意はどんどん募ってきていたが、恥ずかしくて黙って下を俯くしかなかった。
「へえ。やっぱ、そうなんだ。でも、その格好じゃ洩らすしかないよな。」
「いやっ。ねえ、貴方たち。誰だか知らないけど、お願い。この手錠を外してっ。」
貴子は思い切ってどんな相手か判らないながら、頼んでみるしかなかった。
一人がすぐ傍まで来て、おそるおそる貴子の身体に触れたのが判った。
「あ、いやっ。」
思わず貴子は身を捩って逃れようとするが、後ろ手の手錠のせいでどうすることも出来ない。
「なあ、おっぱい。触らせてくれる?」
「え? い、嫌よ。」
「だったら手錠は外してやんないっ。」
「えっ・・・。わ、わかったわ。いいわ。触っても。」
貴子は少年が自分のすぐ傍で唾を呑みこんだのを気配で感じた。すぐに手が胸元に伸びてきた。震える手で貴子の制服の上着を持ち上げようとしていた。思春期の性急な男子の手が、貴子の乳房をブラジャーの上から鷲掴みにする。
「あ、いやっ。駄目っ・・・。」
「へえ、柔らかいんだ。なあ、パンツ。見てもいいかい。」
「駄目よ。駄目っ。そんな事・・・。」
「へへへ。もうスカート、捲っちゃってるんだ。」
貴子は腰の辺りがすうすうすることで、自分のスカートが大きく捲り上げられていることを知った。
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