妄想小説
尼僧院物語
三
ふと我に返ると、身体の自由が利かない。さっきまで金縛りに遭う夢を見ていたような気がする。しかし、今は夢から醒めたようなのに何故か両手、両足が自由に動かせないのだ。不自由ながら首を回して大きく広げられているらしい手首のほうを見ると、どうも縄で繋がれているらしかった。身体を起すことが出来ないので確認出来ないのだが、どうも足首にも縄が掛けられているらしかった。
辺りを見回すが、暗い礼拝堂のようなところに寝かされているらしかった。身体が固定されているので、見える視界は限られているのだが、礼拝堂の後陣らしき場所が二階になっているのが見える。それで自分は礼拝堂の中央部に後陣に足を向けて括り付けられているらしいことが判ったのだ。その二階になった後陣の部分に突然灯りが灯った。周りが薄暗い中に後陣の二階部分のその場所だけがスポットライトに照らされたようにポッと明るくなっている。その中央に誰かが蹲っている。目を凝らしてみると、それは自分を救ってくれたらしい修道女の姿だった。しかし、その修道女は後ろ手に縄で戒めを掛けられている。そればかりか、修道女の僧衣はたくし上げられていて、白い尻たぶが露わにされているのだった。
涼馬はそれを目の当りにして、自分の股間が勃起してくるのを感じていた。そしてその屹立を抑えるものが何もないことから、下半身は素っ裸であるらしいことに気づいた。
身動きが自由に出来ない身で、見て取れるのは後陣の二階部分に下半身を裸にされて拘束されている若い尼僧の姿だけなのだった。その尼僧に近寄るひとつの人影があった。こちらも尼僧衣だが顔にはベールが掛かっているらしく暗くてよく見えない。手には鞭のようなものを手にしている。その腕が突然振り上げられて、裸を晒している縛られている若い修道女の白い尻に振り落とされたのだ。
ピシッ。
静寂の中に鞭が尻を打つ音が響き渡る。
「あうっ・・・。」
微かに若い修道女が悲鳴を上げたような気がした。それをみて自分には見えない股間の男性自身が更に硬度をあげ、天に向けて反り上がったのを感じる。
その時、すぐ傍で人の気配がした。
(むっ・・・?)
すぐ傍に誰かが居るのに気づいた。その人物も僧衣を纏っている。しかし涼馬にはその背中しか見えない。涼馬のすぐ近くまでやってきて、いきなり屹立しているペニスの根元を握られた。
「ああっ・・・。」
涼馬は思わず喘ぎ声を上げてしまう。
いきなり近くにいた僧衣を纏った人物が自分の下半身に跨ってきたのを感じる。
(な、何をするんだ・・・?)
しかし涼馬は次の瞬間、見上げている後陣二階の若い修道僧に二度目の鞭が振り上げられたほうに注目してしまう。
ピシッ。
「ああぅ・・・。」
鞭打たれた女から洩れる悲鳴のような喘ぎ声に思わず怒張を更に強くさせてしまう。その時、自分の下半身に後ろ向きになって跨いでいた僧衣の者が自分の股間に身体を深く沈めるのを感じた。
ズボッ。
その股間はすでに完全に潤っていて、涼馬の屹立した男根を包み込むように吸い込んでいった。生温かいその感触に、涼馬は気が遠くなりそうになる。
涼馬が見ることの出来る自分に跨った僧衣の者の肩越しに若い修道僧が更に鞭打たれるのが見て取れる。涼馬はもう勃起を止められない。自分に跨った僧衣の者が腰を少し浮かして突然その腰を落としてきた。ペニスの皮が擦り剥かれるような気がする。
(ああ、いいっ・・・。)
声にはならないものの、涼馬のため息を感じとったのか、僧衣の者は腰を浮かしては落すという動作を繰り返し始める。涼馬はだんだん我慢が出来なくなってくる。
(ああ、もう駄目だ。イッてしまう・・・。)
涼馬が果てようとした一瞬前に、腰に跨っていた僧衣の者が素早く腰から身を放すと、傍らに翻るようにして蹲り、今度はいきなり股間の屹立したモノを口に咥えたようだった。身動きのできない涼馬にはされるがままになるしかなかった。舌を絡めるようにペニスのカリの裏側をなぞられるともう我慢出来なかった。涼馬はスペルマを放出し、口に咥えていた僧衣の者はそれを絡め取ったようだった。
誰かが自分の口に何か布のようなものを押し当てるのを感じた。ツーンと刺激性のある臭いを感じたと思ったらすぐに意識が朦朧としてきた。涼馬はそのまま意識を喪ったのだった。
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