妄想小説
尼僧院物語
二十
やがて、涼馬はマリアが床に蹲ったまま脚を大きく開いて何かで股間を愛撫しているらしいことに気づく。
(ああ、マリア・・・。何と言う格好をしているのだ。)
その格好を見ていた涼馬はすぐにペニスを勃起させてしまう。それでこの時も下半身には何も着せられていないことに気づくのだった。
その時、椅子の後ろで何かが開かれたような気配を感じた。扉がそっと開かれた様子なのだが、暗い上に椅子に雁字搦めに縛り付けられているので振り向くことも出来ない。
やがて誰かが顔を見られないように下を向いたまま自分の前ににじり寄って来るのを気配で感じる。
(だ、誰なんだ・・・。)
涼馬には僧衣らしい黒い服と頭巾に身を包まれているらしい事しかわからない。しかし、次の瞬間に勃起していたペニスが生温かい粘膜にいきなり包み込まれた。強く吸い取られるようにしゃぶられるとペニスは一層硬く、反り返ってくるのだった。
股間をまさぐるあまりの愉悦に酔いしれていたマリアは、何時の間にかナタリー等、年増修道女たちが礼拝堂の中に戻ってきているのに気づかなかった。
「マリア、そこで何をしているのっ。」
ナタリーの甲高い叱り声に我に返ったマリアは咄嗟に手にしていた十字架を僧服の後ろに隠そうとする。しかしいち早くナタリーにそれを取り上げられてしまう。十字架の柄の部分の先には白く濁った愛液がまみれている。慌てて捲れ上った裾を直そうとするマリアだったが、片手が縛られている為に裾を思うように下げられない。その捲れ上った裾をナタリーが足で踏みつける。
「オナニーをしていたね、マリアっ。」
「ち、違うんです。これは・・・。」
「どう違うと言うの。お前の股間からも白いものが垂れているのよ。これと同じ物。」
そう言ってマリアの眼前に愛液で濡れそぼった十字架の先っ端を突きつけるのだった。
「マリアが礼拝堂で、それも大切な十字架を使って自分を慰めているなんて。何と罪深いのか。みんな、マリアを裸にして十字架に磔にするのよ。」
直ぐに修道女等によって礼拝堂の中央に大きな磔用の十字架が運び込まれる。一旦、縄を解かれたマリアだったが、すぐに十字架に両手、両足を大きく広げた格好で括り付けられてしまう。
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