妄想小説
女子修道院の隠された秘密
五
「して、マリア。どのような罪を告白したいのじゃな?」
マリアは両手を組んで胸に押し当て、俯いて一瞬ためらう。
「あの・・・、神父様。ここでの懺悔はこの場限りの秘密なのですよね。」
「ああ、勿論だ。私は神様に代わって罪びとの告白を聴く立場なのだよ。ここでの告白は神にだけしか伝わらないものだ。だから、安心して全てを打ち明けるのだ、マリア。」
「そ、そうですよね。・・・。実は、私は夜一人になると身体が疼いて自分で自分を慰めてしまうのです。」
「自分で自分を慰める・・・? それは、つまり・・・。」
「オナニーです。自慰をしてしまうのです。これは聖職者には許されない行為なのですよね。」
「ふうむ。それはその仕方にもよるものだ。そもそも人間の性欲というものは逃れられないものなのだ。勿論、聖職者が性交することは禁じられておる。その為、その欲望を抑える為に自慰によって欲情を抑えるということは古来、聖職者にも許されてきたことなのじゃ。」
「そ、そうなのですか?」
「して、マリアの場合はどのようにして自分を慰めておるのだ?」
「ああ、それは・・・。ええ、正直に申し上げます。縄を使います。」
「縄を・・・?」
「はい。自分で自分の身体に戒めを与えるのです。乳房の周りに縄を回して締め上げるのです。自分では完全に縛り上げることは出来ませんので、最後に縄の端を背中に回した手首に何重にも巻き付け、縛られた気分を味わうのです。両手の自由を奪われたと思うと、余計にあそこが疼いてきて堪らなくなるのです。自分の手ではあそこを慰めることが出来ません。それで柱の角に自分で股間を押し付けてあそこを擦り付けるのです。」
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