鍵抜き取り

妄想小説

女子修道院の隠された秘密



 十九

 「そなたの両手の自由を奪っている手錠の鍵なのだ。」
 「そ、それが私の両手に掛かっている手錠の鍵だと言うのですね。」
 マリアは急いで手錠を掛けられている両手を神父の方に伸ばそうとする。しかし鎖で長椅子に繋がれている為に手は神父の下半身の付け根には届きそうもなかった。
 「ああ、無理ですわ。そんなところまで手が届きません。」
 「わかっておる。これはあの男の企みなのだ。待っておれ。今、下半身を出来るだけお前の方に寄せるから。」
 そう言うと、肌蹴た裸の下半身を身を斜めにずらすようにしてマリアのほうへ投げ出す。
 「ここまでで精一杯のようだ。マリア。今度はお前のほうが精一杯こちらに顔を近づけるのだ。お前の口を使って、このペニスに括り付けられた鍵を毟り取るのじゃ。」
 「え、そ、そんなこと・・・。」
 「それしか手はないのじゃ、マリア。」
 マリアは自分の方に向けて投げ出された裸の下半身に顔を近づけてペニスに括り付けられた鍵を咥えねばならないのだと知って狼狽する。
 「ああ、それしかないのですね。方法は・・・。わかりました。」
 今度はマリアの方も上半身を曲げて、出来るだけ神父の股間に顔を近づけようとする。手錠に掛けられた鎖を目一杯まで引っ張ると何とか顔をペニスの近くまで寄せることが出来そうだった。しかしマリアの口が鍵を求めて神父の股間に触れると神父はどんどんペニスを勃起させてしまうのだった。根元に鍵を結わえ付けているゴムの紐はどんどんきつく神父のペニスに食い込んでいってしまう。
 「神父さま。駄目ですわ。そこをそんなに大きくさせては。ゴムがどんどん食い込んで抜けなくなってしまいます。」
 しかし老神父にとって若い修道女の顔の前におのれの男性自身を口で触れられて勃起するなと言われても所詮無理なことだった。
 「マリア。これは男のさがなのだ。勃起するなと言っても自分ではどうにもならぬ。仕方ない。マリアよ。最後の手段だ。私のペニスを咥えるのだ。咥えて唇と舌を使って私を気持ちよくさせるのだ。」
 「え? 何ということを仰るのですか・・・。」
 「男というものは、射精すればペニスは萎えるのだ。マリアの口で私をイカせることが出来ればペニスは勢いを失って鍵は抜ける筈じゃ。」
 「神父さまのモノを咥えろと仰るのですか。・・・。ああ、それしか方法はないのですね。わかりました。やってみます・・・。」

マリア

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