妄想小説
女子修道院の隠された秘密
二十五
「マルタは信心深い修道女見習いだったのじゃが、ある時この僧院に手伝いに来ておった隣のアレクセイ男子修道院の若い修道士に見そめられてしまったのじゃ。マルタもその修道士が気に入らなかった訳ではなかったようで、修道士からの愛を受け入れるか神に身を捧げる道を選ぶかとても悩んだ様子じゃった。そんな迷いの中で、ある日この修道女の一人が貞潔の印である修道女の頭巾を取って森の奥で修道士と身体を寄せ合っていたのを見たと言い出したものがおったのじゃ。」
「マルタは身の潔白を主張して否定をしたのじゃが、修道女たちがマルタに教誨室での懺悔を迫ったのじゃ。それには若い修道士に見そめられたということに対する修道女たちのやっかみや嫉妬があったのではないかと思っておる。なかでもその当時、この修道院の僧院長をしていたオルガという年配の修道女が元々その修道士を気に入っていたこともあって、その嫉妬心は大きかったようなのじゃ。もちろん、聖職者にあってはならないことなのじゃが。」
「するとマルタは僧院長や他の修道女から折檻を受けたということなのですね。」
「おそらくそこにある写真はその際に撮られたものではないかと思われる。なにせ、修道女たちの、マルタに対する折檻は執拗なものだったと聞いておる。」
「そのような折檻は普通に行われていたのですか?」
「いや、そのようなことはなかった筈じゃ。しかし、僧院長のオルガが他の修道女たちを焚きつけた可能性はあると儂は思っておる。」
修道女たちに罪を認めるように迫られたマルタは裸にされて戒めを受け、礼拝所の床に正座させられていた。
「マルタ、まだそなたが修道士を唆したという自らの罪を認めないのですか?」
「いえ、わたくしは決してそのようなことをした憶えはありません。」
「ほう。ならばあのアレクセイ修道院の修道士が一方的に言い寄ったというのですか。」
「いえ、あの方が悪い訳ではございません。」
「では、お前が唆したとしか言えないではないか。」
「そ、それは・・・。」
「お前はあの修道士に身体を許したと巡回神父に懺悔したのではないか?」
「そ、それは・・・。イワノフ神父がそう言ったのですか?」
巡回神父への懺悔という言葉を聞いて途端にマルタは狼狽える。それは事実だったからだ。
「神父様が懺悔の内容を他の方にお話しになることがあるとは思えません。」
「しかし、ということはそういう懺悔をしたことを今、お前は認めたのだな。」
「うっ、それは・・・。」
「神父が懺悔の内容を洩らしたかどうかはお前が詮索すべきことではない。問題はそういう事があったのかどうかという事実じゃ。」
「そ、それは・・・。ううっ。」
「やはりそうなのじゃな。」
マルタは森の中で修道士に無理やり身体を求められ、一度だけ許してしまっている。それをイワノフ神父に懺悔していたのだった。その事を責められると、自分からそれは嘘だともなかったとも言い切れなかった。
「お前はこれまで私たちに嘘を吐き続けていたことになる。お前もその罪を認めるのだな?」
「うっ・・・。それは・・・。」
「嘘を吐いていたと認めるのか?」
マルタは観念せざるを得なかった。
「み、認めます。」
「やはりそうか。それならば罪の贖いの罰を受けなければならぬぞ。」
「どんな贖いの罰でも甘んじてお受けします。」
一度罪を認めたマルタはそれから修道女たちによる執拗な罰を受けることになる。まず最初に両手、両脚に枷を嵌められ一晩中を教誨室で縛られて過ごすことになる。その際に下着を降ろされた上で股の下に聖書を置かれ、失禁を我慢させられたのだった。
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