妄想小説
女子修道院の隠された秘密
十三
もう一つの部屋では別の修道女があてがわれた修道士に跨って別の絶頂を迎えようとしていた。男性自身を自分の身体の中に迎えるのが随分久々だったのもあって、その愉悦に酔いしれていたのだ。
「ああ、凄いわ。逞しいのね。ああ、もっと突いてっ。ああ、堪らないっ・・・。」
「ああ、そんなに声を挙げて大丈夫なのか。隣の修道女長に聞こえてしまうんじゃないのか?」
「あら、大丈夫よ。修道女長は今頃お気に入りのペットで夢中になってる最中よ。他の部屋の事なんかに気を回してる余裕なんかない筈よ。」
「そうなのか。じゃ、あの若僧は修道女長がお相手って訳なんだな。」
「ふふふ。それは内緒の事よ・・・。」
更にもう一つの部屋では修道女が仰向けになった修道士にシックスナインの形で怒張を口にほう張り、修道士におのれの女陰を舐めさせていたのだった。
「ああ、こっちも気持ちいいわ。ねえ、出そうになったら言ってね。また上に跨るから。」
こちらも既に二度目の放出を済ませた後なのだった。
マリアが後ろ手に受けた戒めを天井から吊られ、足には足枷を嵌められたまま身動き出来ずに跪いたまま放置されてから、かれこれ一時間が経過しようとしていた。自分から望んだ厳しい償いの罰ではあったが、ここまで長い時間放置されるとは思っていなかっただけに、膝の痛みは限界を迎えていたし、限界を迎えていたのはそれだけではなかったのだ。身動きならない格好の中でマリアは次第に募って来る尿意に必死で堪えていたのだ。
漸く、地下の教誨室へ近づいてくる足音が聞こえてきた時にマリアは救いを感じた。
(ああ、イワノフ神父様。もう十分です。早くこの戒めを解いてくださいませ。)
心の中でそう祈るマリアだったが、足音は教誨室の入り口までやってきたのにそこでピタリと止んでしまったのだ。
「イ、イワノフ神父さま。もうマリアは十分に反省を致しました。どうか・・・、どうかこの戒めをもう解いては頂けないでしょうか。そうでないと・・・。」
さすがにマリアもその先の言葉は発することが出来なかった。しかし神父からの返事は一向に返ってはこなかった。そればかりか、戒めを受けたまま必死で尿意に堪えて身体をくねらせて我慢しているマリアの様子を愉しむかのようにじっと眺めているだけのようなのだった。
「し、神父さまですよね。ああ、マリアはもう限界なのです。どうか・・・。」
「神父というのは、あの老いぼれ爺じいの事か?」
マリアが期待していたイワノフ神父の声とは違う返事が返ってきたのだった。
「そ、その声は・・・。誰・・・なのです、貴方は。イワノフ神父さまではないのですね。」
思いもかけず違う男性の声を耳にしたマリアは思わず声を荒げる。しかしどう声を荒げたとしても圧倒的に不利な状況にいることはマリア自身も心の内で否定できなかった。
「さっきもう限界なのだと言っていたな。その格好は折檻を受けているようだな。その格好でいるのがもう限界ということなのか?」
「うっ、・・・。」
「ほう、そうだと言わないということはそうではないのだな。」
「い、いえ。もうこの格好で居るのが限界なのです。」
そう言ったマリアだったが、思わず身体をぶるっと震わせてしまう。
「ふふふ。嘘を吐くな。さっきからそのもじもじした様子はオシッコが我慢出来なくて堪らないみたいに見えるぜ。」
いきなり図星を指されてマリアは思わず顔を赤らめる。
「そ、それは・・・。」
答えることが出来ないマリアの顔色を見ようと男は教誨室に入ってきて戒めを受けているマリアの前に立つ。 しかし男は狼のような仮面を被っていて、男の顔をしかと確認することは出来ないのだった。
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