妄想小説
女子修道院の隠された秘密
十六
「さてと、そろそろサド・マゾごっこのお相手のところへ行ってご対面をさせてやるか。」
「え、イワノフ神父様のことを仰っているのですか? イワノフ神父さまは何処でどうしていらっしゃるのですか?」
「今、すぐに分かるさ。あの神父にはちょっとおとなしくなるようにさせて貰っているんでな。」
「神父様にも何かなさったというのですか?」
「見たらわかるさ。おっと、その足枷を着けたままじゃ歩けないな。外してやるぜ。」
足枷には幸い錠が掛かっていなかったのだが、両手を後ろ手に縛られたマリアには外すことが出来なかったのだ。男はいとも容易く蝶番を回すだけで外すことが出来たのだ。男は足枷を外すついでに膝元まで下されてしまっているマリアの下穿きも脚から抜き取ってしまう。
「そうだ。さっきオシッコを洩らしてあそこを拭いていなかったよな。あそこを拭っておいてやろう。」
「い、いいです。そんなこと・・・・。」
男は嫌がるマリアに脚から抜き取ったばかりのショーツを股間にあてがう。
「おや、内腿にも滴りが付いているじゃないか。ついでにここ拭き取ってやろう。」
「あ、それは・・・。」
男が自分の股間と内腿を拭いているものが何であるのかに気づいて抗議しようとしたが、言葉を途中で呑み込んだマリアだった。
「ああ、ここにこんなにションベンが水溜まりになってるじゃないか。しようがないな。ここもついでに拭いておくか。」
「あ、そんな・・・。」
あっと言う間に小さな布切れでしかないマリアのショーツはぐっしょり濡れそぼってしまう。
「おや、何だ。雑巾だと思ったら、これは女物のパンティじゃないか。お前のかい? これ、もう一度穿きたいか?」
分かっていての嫌がらせと辱めにマリアは俯いて首を横に振るしかないのだった。
「そうだろうな。折角神父に脱がしてもらったんだから、ノーパンで行かなくちゃ失礼だよね。さ、それじゃ立ちな。」
天井から降りている縄を外した男はその縄ごと引っ張ってマリアを立ち上がらせようとする。しかし長い間苦しい格好を強いられていたせいで、マリアは立ち上がろうとするが膝ががくがく震え足がもつれてよろけそうになる。すると男が縄を引っ張って無理やり立たせるのだった。
「あ、あの・・・。せめて僧衣の裾だけでも下ろしてくださいませんか。」
マリアは尻打ちの罰を受ける際に僧衣の袂を腰紐にたくし上げて突っ込まれいたままだったのだ。
「さすがにその格好は恥ずかしいか。ふふふ。上の礼拝堂まで行ったら下ろしてやるから、そこまではその格好で行くんだ。」
「ああ、何と言うこと・・・。」
マリアは股間を剥き出しにしたままの格好で礼拝堂まで歩いていかねばならないと知って恥ずかしさに顔を上げることも出来なかった。
教誨室のある地下から階段を昇って地上へ出ると、礼拝堂に向かってマリアは男に先導するように歩かされていく。礼拝堂に入る扉の前まできたところでマリアは男に向かって振り向く。
「この扉の向こうが礼拝堂です。約束です。僧衣の裾を下ろしてください。」
「ああ、いいだろう。だが、その前にお前には神父に逢わせる前に準備があるのでその間、暫く眠ってて貰わなくちゃならないんでな。」
男はそう言って予め準備してきたらしい物をズボンのポケットから取り出す。それはビニール袋の中にきっちり封をされたハンカチだった。そのハンカチを袋から取り出すと、マリアのたくし上げられた僧衣の裾を引っ張って腰紐から外して下に降ろさせるが、今度はハンカチを縛られて何も抵抗出来ないマリアの鼻と口を蔽うように押し付けるのだった。
「な、何をなさるの。や、やめ・・・うぐうぐ・・・。」
つうんという刺激臭と共にハンカチに沁み込ませられた麻酔薬を否応なしに嗅がされてしまったマリアはどんどん意識が遠のいていくのだった。
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