マリア乳房揉まれ

妄想小説

女子修道院の隠された秘密



 三十七

 「マリアはもう・・・どうだというのだ。あそこが疼いて我慢できませんと言いたかったのだろう。」
 「うっ。そ、それは・・・。」
 「やはりそうか。お前は真正のマゾのようだからな。」
 「ち、違います。私は淫らな思いで不埒なことを考えた罪を神父さまに罰して頂いていたのです。これは罪の悔悛の儀式なのです。」
 「それはお前のあそこが今どれだけ濡れているかで分かることさ。まあ、それは前回既に確かめてあるからな。もう一度検めることもあるまい。」
 「前回と仰るということは、やはり貴方はあの時の狼の仮面を被っていた方なのですね。どうしてこの僧院へ入って来れたのですか?」
 「あの時、鍵は全て型を取らせて貰っておいたからな。合鍵を作っておいたのさ。そして今夜はあの老神父が来る日だからな。どうせまた懺悔室でオナニーの告白をして折檻をせがんだのだろう。そう思ってここへ降りてきてみれば、やはりその格好だ。」
 「どうしてここへ再び戻ってきたのですか?」
 「あの時の神父の話がどうも不審に思われたのでいろいろ調べてきたのさ。」
 「神父様の話は嘘だと仰るのですか?」
 「全てが嘘だとは言わないが、ところどころ自分の都合のいいように変えてはあるようだな。」
 「自分の都合・・・? イワノフ神父さまのという意味ですか?」
 「これを見てみろ。これを見れば神父の話に嘘があることが分かるだろう。」
 男は一枚のモノクロの写真をマリアの眼前に翳して見せるのだった。

マリア被縛モノクロ

 「これはあの時の机の中にあったマルタという方の写真では・・・。」
 「ふふふ。もっとよく顔を見るんだな。」
 「え? あっ、こ、これは・・・。わ、わたしだわ。どうして私の写真が・・・。」
 「あのマルタって女のだけじゃなく、お前の折檻されている様子もあの神父がちゃんと撮って持っていたんだ。その写真でその後オナニーをする為にな。」
 「何ですって? 嘘です。そんな筈・・・。」
 「何も気づいていないようだな。今日もお前が懺悔室に入って老神父に告白してた時に、あいつは自分のペニスを勃起させて最後は射精までしてたんだからな。」
 「見ていたようなことを言わないでください。」
 「それが実は見ていたのさ。お前は知らないようだが、あの懺悔室は神父の居る場所の外側にもう一つ控えの間があって、礼拝堂の外から入れるようになっているのさ。その鍵も合鍵を作らせて貰ったのでね。」
 「懺悔室に外から入れるですって?」
 「そうだ。今日、俺も外からこっそりその控えの間に入って様子を窺っていたんだ。そしたらお前が自慰の告白を始めたので、神父はそれを聴きながらおのれのモノを慰めてたって訳だ。実はあの神父が懺悔室で修道女の告白を聴きながらオナニーしてるのを目撃されたのは初めてじゃないんだ。」
 「え、初めてじゃない・・・? それって、まさか。あの・・・。」
 「そうだ。あのマルタっていう修道女の時も、同じように告白を聴きながら神父自身がオナニーをしてたのさ。マルタの告白はお前と違ってオナニーのことじゃなくて、若い修道士との密会の事だったのだがな。そしてその懺悔の最中に神父自身が話を聞きながら自慰をしてるのを目撃したのが、以前ここに居た僧院長だったという訳さ。」
 「え? オルガ僧院長さまですか? そんな話をどうして貴方が知っているのです?」
 「前回ここへ来た後、あの神父の話に出てきたマルタに恋したっていう修道士の行方をずっと捜していたんだ。あの事件の後、精神を病んである精神病院に入院しているのをやっと突き止めて話しを聞いて、更にはマルタが自殺する前にその修道士に送っていた手紙というのも見せて貰ったのだ。マルタは実は私の妹なのだ。」

 その後、闖入者の男が語った話の真相はマリアを驚愕させるものだった。男に依るとマルタを若い修道士が見初めたのは本当の話で、マルタはそのことで悩んで懺悔室でイワノフ神父にそのことを打ち明けていた。しかしイワノフ神父は若い修道士とどんな事をしたのかばかりを知りたがり、その話を聞きながら自慰もしていた。そしてマルタに罪の償いと称して教誨室に呼び寄せ鞭を振るってその写真も撮っていたのだった。ところがマルタが何度か神父に懺悔室で告白をしている時に神父が自慰をしているのを僧院長のオルガが見てしまったのだった。
 僧院長も若い修道士を気に入っていて、マルタに恋をしたと知って嫉妬から逆上してマルタに折檻をするようになった。その折檻がだんだん度を越してきたのでイワノフ神父は諫めようとしたが、オルガからマルタの告白を聴きながら自慰をしたことを責められると、オルガに何も言えなくなってしまう。マルタはイワノフ神父に幾ら相談してもらちが明かず、オルガからは若い修道士も罪があるので去勢の罰を与えるとまで言い出したのを聞いて、修道士に逃げるように手紙を書き、自分は首を縊って命を絶ってしまったのだった。手紙を貰った修道士はマルタを救いにロザリンド修道院にやって来るが時既に遅しでマルタは自害した後だった。その時に、イワノフ神父とオルガ僧院長が言い争っていて最後にイワノフ神父がオルガ僧院長の首を絞めて殺め、僧院長が自ら縊首したと装うのを見てしまったのだった。マルタを喪った悲しみと二つの僧院のやり口に嫌気がさして修道士は修道院を出ていつしか精神を病んでしまったのだという。

 「前回、お前の陰唇に手錠の鍵を差し込んで貞操帯を嵌めさせ老神父から外して貰うように貞操帯の鍵だけ持たせて神父の元へやったのを憶えているだろう。あの時、神父はお前から手錠を外す前にお前を犯したのではなかったか?」
 「ど、どうしてそれを・・・。」
 「あの神父の本性を見抜いていたから試してやったのさ。そしてその本性をお前にも気づかせようとしたのさ。」
 「ああ、あの時・・・。そうだったのですね。わたしも愚かでした。貴方は妹さんの復讐の為にここへ来たのですか。」
 「ああ、復讐と本当の経緯を知る為だ。しかし妹を死に追いやった張本人のオルガは既に神父に殺されてしまっているから復讐はもはや敵わない。ただ、妹を助けるチャンスがあったのにそれを見過ごした神父の罪は償って貰わなければならない。」
 「でも、どうやって・・・。」
 「それについてはお前にも少し手伝って貰うつもりなのだ。」

 足音がマリアと男が声を潜めて待つ地下の教誨室に近づいてくる。
 「マリアよ。もう十分懲りたであろう。そろそろ戒めを解いてやろう。おやっ? マリア、何処へいったのだ。」
 イワノフ神父がマリアが正座していると思っていた場所にはマリアを縛っていた縄が落ちているのみでマリアの姿はどこにもなかったのだ。そのマリアが居た筈の場所には一枚のモノクロ写真が落ちている。イワノフ神父が拾い上げてそれがマリアが折檻を受けている時のものだと気づいて顔を蒼褪めさせる。

マリア

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