妄想小説
女子修道院の隠された秘密
十五
「それじゃ、正直に話して貰おうか。あのイワノフって言ったかな。老いぼれ爺じいとお前はサド男とマゾ女って関係な訳だ。夜な夜なお愉しみのプレイを愉しんでいたって訳だな。」
「ち、違います。そんなんじゃありません。わ、わたしは罪の告白をして、イワノフ神父様に罪の赦しの為の償いを請いていたのです。」
「ほう? その罪の償いというのが尻への鞭打ちだったという訳なのか。」
「そ、そうです・・・。」
マリアは恥ずかしさに俯いたままそう答えるしかなかった。
「鞭打ちを言い出したのはどっちだ。お前がせがんだのか、あの老いぼれがしたがったのか?」
「そ、それは・・・。わ、わかりません。」
問われたマリア自身、どうだったのかは思い出せない。自分から頼んだような気もするし、神父に言い渡されて受け入れたのだったような気もするのだった。
「お前たちは聖職者で清純、質実な振りをしながら、裏の世界ではサドマゾのような変態性欲の虜になって性の快楽を貪っていたのだろう。」
「ち、違います。神に誓ってそのようなことはありません。」
「本当にそうなのか? 神に誓ってそう言えるのか?」
「ち、誓えます。性の快楽を貪るなどというようなことは決してありません。」
「そうか。ならばもう一度試してみようか。お前が尻に鞭を与えられてどう身体が反応するのか。」
「え? 何をしようよいうのです?」
「お前のお尻にもう一度鞭を与えて、お前が濡れるかどうか確かめてやろうというのさ。」
「え? そんな事・・・。止めてください。駄目です。お赦しください。」
「何をそんなに慌てているのだ。やはり図星か? どうだ、自分はマゾだったと認めるか?」
「ううっ、いえっ。決してそのようなことはありません。」
「ならば鞭を受けてみるのだ。さあ。」
「ああ、お赦しください・・・。」
男は立ち上がって再び鞭を取り上げると高く振り上げたのだった。
ビュン。パシーン。
「ううっ・・・。」
ビュン。パシーン。
「ああ。もう赦してっ・・・。」
マリアは戒めを受けて何も抵抗出来ないおのれの股間に男の指が差し込まれるのをどうすることも出来ずにいた。
「ほらっ。こんなに濡れているぜ。」
男がマリアの顔面に差し出した人差し指にはねっとりとした粘液が糸を引くように滴っているのだった。
「いや、そんなの・・・。見せないでっ。」
嫌がるマリアだったが男が目の前に翳す濡れそぼった人差し指を逃れる術は戒めを受けたままのマリアには無いのだった。
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