マリアフェラ直後

妄想小説

女子修道院の隠された秘密



 二十一

 ゴム紐に繋がった鍵がポトリと床に落ちるのを見届けたマリアは口の周りを精液まみれにしながら、ほっと安堵の吐息をつく。
 鍵が落ちた場所を確認すると、マリアは足の先でその鍵を手繰り寄せようとする。しかしマリアの爪先が鍵に届く前に男の靴がその鍵を踏みつけてしまったのだ。マリアが顔を上げると、何時の間にか狼の仮面を被った男がすぐ傍に立っていたのだった。
 「えっ? 何時の間に・・・。」
 神父も狼男の出現に驚いている。
 「お、お前は・・・。立ち去ったのではなかったのか?」
 「ふふふ。残念だったな。あと一歩だったのにな。お前らの本性はずっと傍にいて観察させて貰っていたのさ。神父のちんぽを咥えるのに何の躊躇もなかったところをみると、普段からやり慣れているようだな。」
 「そ、そんな事・・・。そんな事はありません。必死だったのです。貴方がそうするように仕向けたのじゃないですか。」
 「そうじゃ、我々にはああするしかなかったのじゃ。お前はいったい何がしたいのじゃ。何が目的なのだ。」
 「ひとつには、お前らが本当はどんだけ淫乱なのかを確かめることさ。そしてもうひとつはちょっとした探し物があってな。じゃお愉しみはこれぐらいにして探し物のほうへ移るか。神父さんよ。お前さんは二度もいい思いをしたんだからもう十分だろ。今度はお前がここで暫く反省してるんだな。」
 男はそう言うと後ろ手に縛られて全く無防備な剥き出しの股間目掛けて神父の股間を靴で思いっきり蹴り上げる。
 「あぐううっ・・・。」
 男の固い靴の先が神父のペニスと陰嚢を直撃すると、老神父は溜まらずに悶絶してしまう。
 「神父さんにはそこですこし大人しくしていて貰うことにするからな。さ、アンタには修道院内を案内して貰うから立つんだ。そうだ。神父さんには専用の部屋があるらしいな。鍵も神父が持っているんだろう。」
 男は悶絶して倒れ込んでいる神父の僧服のポケットに手を突っ込むと中から鍵束を取り出す。それから手錠に回した鎖の錠を外すとマリアを立ち上がらせる。その上でマリアの僧服の首元の部分を両手で掴むとビリビリっと切り裂くのだった。
 「あっ、何をなさるの?」
 「勝手に逃げ出さないようにする為さ。さ、案内して貰おうか。おっとその前にちょっと外の空気を吸っておくか。」
 男はマリアの首に縄を掛けてそれを引いて中庭の方へ一旦出させる。

マリア

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