妄想小説
女宇宙刑事への辱め
五
「いったい何処へ行ってしまったのかしら。シャイダーったら私の通信連絡に全然応答してくれないわ。」
突然相棒のシャイダーに連絡が取れなくなってしまった宇宙刑事アニーはこの日もシャイダーを捜して森の中を独りで捜索していたのだった。

その時だった。森の奥の方に敵であるフーマ軍の女精鋭部隊ギャル軍団の一人の姿を見つけたのだった。アニーは気づかれないように密かにその女兵士に近づいていく。

(あ、あれは確か・・・。)
アニーは女兵士が身に着けている腰のベルトに、シャイダーである沢村大が戦闘スーツに変身する前に常に携帯している焼結要請ベルトに付けられているエンブレムが付いているのを目敏く見つけたのだった。
(どうしてシャイダーが身に着けている筈のベルトのエンブレムを女兵士が・・・。)
アニーはシャイダーの身に何かの危機が迫っているのを予感する。
(何としても捕えてシャイダーのことを聞きださなければ。)
アニーは腰の二丁拳銃に手を掛ける。
「止まりなさい。貴女、フーマのギャル軍団の一人よね?」
アニーの叫び声にギャル軍団の女兵士は、振り向きざまにアニーに向けて電子銃を撃ってくる。そのビームを何時もの敏捷さで横に跳びはねて除けると、すかさずアニーも女兵士の手にしている電子銃目掛けて電子ビームを放つ。ビームは見事に命中してギャル軍団の女兵士の手から電子銃を弾き飛ばす。

「しまった。女宇宙刑事め。相変わらず、銃の腕前だけは大したものだわ。」
「止まって両手を挙げるのよ。さもないと容赦しないわ。」
「ふん。お前なんかに捕まるものかっ。」
女兵士はアニーをあざ笑うかのように電子銃を捨てたまま岩陰に身を隠す。
「待ちなさい。逃がしはしないわよ。」
急いで後を追い掛けるアニーは女兵士が岩陰の向こうにあった洞窟の中に姿を消すのを目撃する。
(追い詰めてシャイダーのことを聞き質さなければ・・・。)
シャイダーのことが気に掛かるあまりに、アニーは自分が敵地奥に深追いしていることに気づいていなかった。

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