妄想小説
女宇宙刑事への辱め
十七
最初にアニーに立ち向かってきたのはカンフーの使い手らしいプラーク・リーの方だった。
(良かった。二人いっぺんに相手をするのではなさそうね。それなら相手の隙さえ撞ければ勝てそうだわ。)
てっきり両手を後ろ手に鎖で繋がれるとか、両脚を繋がれてハンデを負わされたまま戦わされるではと思っていたアニーは両手を自由にさせられ、一人ずつを相手にすることが判って少し安心してきた。
(そうか。両手、両脚を自由にされて正々堂々と戦っても勝てなかったという映像を撮ろうというつもりなのね。そうと分かったらこちらも容赦はしないわ。絶対に倒してみせるっ。)
心の中でそう誓うと、プラーク・リーに向かって戦闘モードの構えになるアニーだった。

プラーク・リーに相対峙したアニーはじわり、じわりと距離を詰めていく。カンフーの使い手と聞いていたが、さすがに一分の隙も感じられない。最初の一撃はリーの方から発せられた。
鋭い突きがアニーの脇腹を掠める。咄嗟に身をかわしたアニーだったが、間一髪の逃げだった。
(は、速いっ・・・。あんなのをまともに喰らったら一撃でやられてしまうわ。)
アニーはリーの腕のリーチ以内には迂闊に近づけないのを悟る。しかしじりじりと避けてばかりではアニーにはチャンスは訪れないのは間違いなかった。
(アニー、油断するんじゃないぞ。)
磔にされたままでアニーとリーの戦いを見守る沢村も固唾を呑んで見守っている。

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