焼き鏝脅し

妄想小説

競泳エースに迫る復讐の罠



 八

 「きゃあっ・・・。や、やめてっ。」
 画面の向こう側から恐怖に怯える美桜の叫び声が聞こえてくる。その声に麗華も思わず身を乗り出す。
 「止めなさい。わ、わかったわ・・・。何でも言うことを聞くからそんな酷いこと、しないでっ。」
 「よおし。聞き分けよくなったようだね。さ、悦子。こいつの縄を解いてやりな。」
 悦子は麗華に脅しが効いたようなので安心して麗華の戒めを解いていく。両腕が自由になった麗華は思わず身を護るように両手を胸の前に合わせて交差させる。
 「その手は下にだらんとさげておきな。お前が歯向かわないでいられるか試してやる。」
 麗華が両腕を下に垂らしたのを見計らって、悦子は無防備な麗華の頬を再び平手打ちする。
 パシーン。
 「ううっ・・・。」
 いきなりの平手打ちに手が出そうになるのを拳を握るだけで必死で堪える麗華だった。
 「へへん。どうだ。口惜しいか? そしたらこうしてやるっ。」
 何も出来ない口惜しさに悦子を睨みつけるだけの麗華をみて、悦子は今度は麗華の頬を思いっきり抓りあげる。
 「ううっ・・・。」
 「悦子。今はそのくらいにしておきな。まだ時間はたっぷりあるんだからね。さ、それじゃそのバスタブの上に上がって貰おうか。バスタブの縁にしゃがむんだ。」

咲風呂上

 バスタブの縁にしゃがむように命じられた麗華はスカートが水に浸かってしまわないように裾を持ち上げて膝を高くしてしゃがまざるを得ないのでスケバンたちからはスカートの奥の下着が覗いてしまう。
 「さてと。それじゃ、風呂に浸かって貰おうか。お前は競泳選手なんだってな。だからお湯よりも水のほうが慣れているだろ。」



reika

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