妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
六
パシーン。
「ううっ・・・。」
思わず反撃の手を出し掛けた麗華だったが、ここで抗うのは無理なのだと悟るとその手をゆっくりと下にさげる。
「ふん。一発のビンタだけで済むなんて思ってないわよね。さ、もう一回ぶってやるから頬をこっちに出しな。」
麗華は口惜しさに下に降ろした両手で強く拳を握りしめるがその手を出すことは許されないのだった。
「悦子っ。まだたっぷり時間はあるんだから、まずはこいつの両手を二度と歯向かえないようにこの縄で縛ってしまいな。」
朱美はそう言って悦子に荒縄の束を投げて寄こすのだった。
「ふふふ。それもそうね。両手を後ろ手に縛ってしまえば、幾ら古武道の使い手だと言っても手も足も出ないわよね。さ、おとなしく両手を背中に回してこっちに差し出しな。」
麗華は縄の束を持ってしごいている悦子を前にキツっと睨みつけるのだが、今の麗華に出来ることはそれしか無いのだった。唇を噛みしめながら両手を背中に回して交差すると悦子の方に背を向けるのだった。
「さ、好きに縛るがいいわ。もう抵抗はしないのだから。」
「言われなくったって縛ってやるよ。お前の両手の自由を奪ったらたっぷりとお返しをしてやるからね。愉しみにしてな。」
そう言いながら悦子は意気揚々と麗華の両手に縄を掛け自由を奪っていくのだった。

「ねえ、貴女たち。こんな事して、いったい何になるって言うの?」
「何になるだって? お前を思いっきり辱めてやればアタイ達がされた辱めの復讐が出来てアタイ達も気が済むって訳よ。」
「辱めるって・・・。何をしようと言うの?」
「それはこれからのお愉しみよ。例えば・・・。そうね。パンツ丸見えの格好にしてやろうか。」
麗華を縛り上げて何の抵抗も出来なくさせた悦子は麗華を虐めあげることを想像しながらニヤリとほくそ笑む。

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