妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
三十一
その頃、屋敷のリビングでは美桜の姿を追って三人のスケバンが走って出ていってしまったので、ジローとトシローの二人は素っ裸で縛られて床に寝そべっている麗華と残されている格好になってしまっていた。
逆さ吊りにした麗華の口に放出してから時間が経っていて、そろそろまた股間のモノが疼き始めていた。朱美からはすぐには麗華としてはならないと釘を刺されていたものの、朱美たちは一向に戻って来る気配が無かった。
ジローが思わせぶりにトシローの方へ目配せすると、トシローの方もその思いに気づいたようだった。
「あいつ等が居ない今のうちにこの女と一発やっちまうか?」
ジローがそう言うと、トシローもニヤリとする。
「地下室があるって言ってたな。そこへこいつを引っ張り込んでやっちまおうぜ。」
ジローがそう言うと麗華の傍に近寄り、縛られている片方の二の腕を掴むとトシローも寄ってきて反対側の二の腕に手を掛ける。
「さ、起きな。気持ちいいことしてやるからよ。」
「な、何するの? やめてっ。」
「いいから、地下室まで一緒に来るんだ。」
地下室にあった長椅子の上に裸の麗華を横たわらせると、既に勃起し始めているペニスをズボンから剥き出しにする。
「どっちからする?」
「そうさな。折角だから前の穴と後ろの穴で同時にやってやるか。」
「おっ。そいつぁ、いい考えだぜ。どっちの穴もどうせまだ処女なんだろうからな。俺は前から挿すがそれでいいか。」
「おう。そしたら途中で交代だからな。へへへっ。」
麗華は男達がどうやって自分を犯すのか相談している間に、地下室への扉が音もなくすうっと少しだけ開かれたのに気づいていた。そこには見覚えのある顔がちらっと覗いたのだった。
「さ、脚を開きな。お嬢ちゃんよ。今、気持ちよくさせてやるからよ。」
ジローが麗華の足首を掴んで上に持ち上げたその時だった。
ジローの背中に何かがぶつけられそれがそこで弾けた。更に続いてトシローの背中にももう一つが投げつけられそこで弾け飛んだのだった。
「ん? 何だっ。誰か居るのかっ。」
二人が投げつけられた方を振り返った時には地下室への扉がバタンと大きな音を立てて閉じられたのだった。
「誰だっ、てめえは・・・。」
慌ててジローが閉められた扉の方へ走ってゆこうとした瞬間に地下室の電灯が消えて真っ暗になってしまう。窓の無い地下室だったので灯りが消されると真っ暗闇でただジローとトシローのシルエットがぼおっと微かに光っているのだった。
「な、なんだ・・・。これはっ。」
ジローもトシローも先程投げつけられたのが夜光塗料の入ったカラーボールだったことにはまだ気づいていないのだった。
次の瞬間、ジローは自分の首筋に激痛が走るのを感じた。

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