妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
十四
「どうか、縄を解いてください。」
麗華が頭を下げた途端、悦子がその麗華の頭を靴のまま踏みつける。

悦子にトイレの床に頭を押し付けられたままの格好で漸く麗華は戒めを解かれたのだった。すぐさま個室に飛び込もうとする麗華だったが、その前には朱美が立ちはだかっているのだった。
「何処へ行くつもりだい。お前の便器はそっちだよ。」
朱美が顎で指し示したのは男性用の小便器なのだった。
「え、そ、そんな・・・・。」
しかし麗華にはもう言い争いをしている余裕はなかった。

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