妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
三十
朱美が指し示したのはクリームを容れる様な小さな茶色の小瓶だった。
「何だよ、それは?」
「こいつは強力な催淫効果のある掻痒剤さ。このクリームをあそこに塗られると、猛烈な痒みに我慢出来なくなって、ちんぽを挿して貰いたくなって仕方なるって媚薬なのさ。」
「そいつをあの女のあそこに塗ってやろうっていうのか?」
「ふふふ。あそこだけじゃなくて、尻の穴にもな。塗ってから思いっきり焦らしてやってアイツにオマンコにペニスを挿して慰めて下さいって言わせるのさ。どうだい。いい考えだろ?」
「ふうむ。そうかな。ま、この女がオマンコを犯して下さいって言わせるのはいいかもしれんな。」
「それまでは、こいつのオマンコを犯すのはお預けだからな。いいな?」
そう男達を朱美が諭していた将にその時だった。悦子が素っ頓狂な声を挙げる。
「あ、朱美ぃ~っ。あれ、人質にしていた美桜って女じゃないか?」
リビングの窓から何気なく覗いていた庭に屋敷の門に向かって必死で逃げていく美桜の姿を見つけたのだった。
「アイツっ。どうやって縄を外したんだ? とにかくアイツが門の外に出る前に掴まえるんだ。行くぞ、悦子。吟子。」
スケバン三人はすぐに美桜を捕えようと外に向かって走り出すのだった。
先に門に辿り着いたのは悦子だった。そこから先には通すまじと走って来る美桜を待ち構える。悦子の姿を門の前に見つけた美桜は踵を返して裏庭の方へ向かう。その美桜を三人のスケバン達が追うのだった。
逃げ場を失った美桜は裏庭の塀際にある古い土蔵に逃げ込もうとしていた。

「ふふふ。ちょうどいいわ。あの土蔵に追い詰めればもう袋のネズミよ。もうどこにも逃げられないわ。」
スケバン三人は美桜が土蔵の中に逃げ込んだのを確認すると、じわりじわりとその土蔵に近づいていくのだった。
「美桜っ。もうアンタは袋のネズミだよ。もうどこにも逃げられないわ。出ておいで。」
朱美が勝ち誇ったように土蔵内に隠れている筈の美桜にそう言い放った直後、背後の土蔵の扉が大きな音を立てて閉じられるのを聞いたのだった。
「えっ、どうして・・・?」
悦子と吟子が慌てて土蔵の入口の扉に走り寄った時には既に外側からしっかりと閂が掛けられていて扉はビクともしないのだった。その時、スケバン達三人は美桜を土蔵の中に追い詰めた積りが実は自分等が土蔵の中に閉じ込められた事に気づくのだった。
「土蔵の中にはかなり高い場所に明り取りの窓があって、そこから縄梯子が降りています。あいつらを誘き寄せたらその縄梯子で土蔵の外に逃げてあいつ等が土蔵に入り込んだのを確認したら縄梯子を引き上げて外から閂を掛けてあいつ等を土蔵に閉じ込めてください。」
それは家政婦のキヨが美桜に指示した作戦だった。スケバン三人組はまんまとその作戦に引っ掛かって土蔵に閉じ込められることになったのだった。

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