妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
二十二
「み、美桜っ。貴女たち、美桜に何をしたの?」
パシーン。
「いやあああ・・・。」
姿は見えず悲鳴だけしか聞こえない麗華にも美桜が隣の部屋でどんな仕打ちを受けているのかは想像に難くない。
「や、やめてっ。どんなお仕置きか知らないけど、わたしが甘んじて受けます。だからこれ以上美桜に何かするのは止めてくださいっ。」
堪らず麗華は朱美にそう言い切る。
「ふふふ。言ったね。二言は無しよ。それじゃ、仕置き場に行こうじゃないの。」
朱美は悦子が二人の男を案内していったらしい場所へ促される。
「こ、ここは・・・。プールじゃないの。こんな所でどうしようって言うの?」
「ふふふ。アンタ、西湘高校の水泳部のエースだそうね。しかもロングブレスが得意だって言うじゃない。だからそんなアンタにふさわしいお仕置きを演出してあげるのよ。おい、ジローとトシローっ。準備は出来てるかい?」
朱美が既にプールサイドに入っている男達二人に声を掛ける。麗華もプールサイドに入ってみて何時の間にかプールの天井に滑車と滑車で吊られた縄が張られているのが目に入る。
「ようし。いいわね。じゃ、この女の足に縄を繋いでちょうだい。」
「な、何するつもり・・・?」

麗華は男達が自分の足首に縄を括り付けていくのを不安な面持ちで観るのだが、既に両手を後ろ手に縛りあげられている麗華にはただされるがままになっているしかないのだった。
やがて麗華の足首に括り付けられた縄が天井から降りて来ている縄に結びつけられた滑車に通される。
「ま、まさか。私を吊り上げようって言うの?」
「そうさ。スカートのまんまで逆さ吊りにするのさ。」
「うっ、そんな・・・。」
「男達が欲情する必要があるからね。おい、トシロー。いいからこいつを吊り上げちまいな。」
トシローと呼ばれた男が麗華の足首に括り付けられた縄のもう片側を引き始める。みるみるううちに麗華は足から宙吊りにされていくのだった。

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