妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
十七
両手を脇に降ろして剥き出しの乳房を隠すことも腿を閉じて股間を隠すことも許されないのだった。
「へえ~っ。こうやって素っ裸にしてみると、意外に立派なおっぱいしてるじゃないか。」
悦子が詰るようにそう言うと麗華はすぐにも両手で胸を蔽って隠したいのだが、それは許されておらず顔を下に向けて俯いているしかなかった。
「そのりっぱな乳房を見てると、何か意地悪をしたくなってきちまうよ。そうだ。その乳首に飾りを付けてやろうじゃないか。」
悦子が意地悪そうに口を歪めて嘲笑いながら持ってきたものを見て麗華は凍り付く。

「ま、まさか。そんなものを・・・。」
「ちょうど四つあるから、乳首にひとつずつと。それからあとの二つは陰唇に着けてやろうかしら。」
悦子の手が伸びて来て手にしたダブルクリップを広げて将にそれを麗華の剥き出しの乳首に挟みつけようとしたその時だった。
ピン・ポーン。
突然、門に付けられたインターホンが誰かの来訪を告げたのだった。すぐさま朱美がインターホンのモニタの傍に走り寄る。
「まずいな。おい。誰だい、こいつは。」
麗華が朱美が覗き込んでいるインターホンの画面をちらっと見ただけでそれが誰なのかを悟る。
「お手伝いさんのキヨさんです。多分、食事の準備で来たんだと思います。」

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