妄想小説
競泳エースに迫る復讐の罠
二十一
「れ、麗華先輩っ。す、済みません。私のせいで・・・。」
「何を言うの。美桜ちゃんこそ、私のせいでそんな目に遭ってるんじゃないの。」
「ふん。涙のご対面って訳ね。でもお互い慰め合うのは少しお預けだよ。ジロー、トシロー。こいつを隣の部屋に連れていって吊るすんだ。」
「おう、了解だ。ふうん。こいつが調教させる女って訳か。このションベン臭い小娘と違って、なかなかハクイじゃねえか。こりゃ愉しみだぜ。」

ジローとトシローと呼ばれた二人の男達は、縛られて床に座らされている麗華の方を見て舌なめずりをする。
「調教用のザイルと滑車はちゃんと持ってきたんだろうね。悦子に調教場所を案内させるから先にまずこの小娘を隣の部屋に吊るしてきな。」
「美桜をどうしようって言うの?」
「お前がちゃんと進んでお仕置きを受けようって気になるようにいい鳴き声を聞かせてやろうっていうんだよ。」
美桜が隣の部屋に男二人に連れられていくと、その後を吟子が続く。しかもその手には革の鞭が握られているのが麗華の眼に入った。
美桜が男二人に連れられて吟子と隣の部屋に入っていくと暫くして薄っすらと少しだけ開かれた扉から鋭い乾いた音と美桜のものらしい悲鳴が聞こえてくる。
パシーン。
「ぎゃあああ・・・。」

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