悪夢の前夜祭
第三部
七十二
「ほう、高校教師とは聞いていたが、なるほどそれっぽいじゃないか。」
入ってきた男が縛られて床に蹲っている自分を観て批評するのが聞こえてきた。久美子の方は目隠しをされているのでどんな男が入ってきたのかは声で想像するしかないのだった。
「たっぷり可愛がってやるぜ、先生よ。」
そう言うと男に引き寄せられ、胸のボタンを上から幾つか外される。肌蹴けた胸元に男の手が侵入してくる。自分の目では確かめられないが、膝を立てさせられたので、スカートの裾がずり上がってしまったのに違いなかった。
「ああ、赦してっ・・・。」
「ふふふ。嬉しがってるくせに。ほら、もうここが湿ってきてるぜ。」
スカートから露わになってしまったらしい下穿きを男が撫で上げてくるのを縛られた久美子はただされるがままになっているしかないのだった。
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